ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2024年6月で600回を数えました。

スペイン巡礼カミーノ報告−4 サリア ~ サンチャゴ デ コンポステーラ

2024-09-25 04:20:06 | 海外ウォーキング

スペイン巡礼カミーノ報告−4 サリア ~ サンチャゴ デ コンポステーラ

 

31-35日め、4日間合計113.9キロ (累計で624.6キロからゴールの780.3キロまで)を報告します。

 

今回35日間で歩き終えましたが、最後のポピュラーなガリシア州のサリアからの113.9キロをまとめて報告します。今、ポルトガルの道の下調べに来ていて、出先からのレポートになります。全体のまとめはこの週末に帰国した後にさせていただきます。

 

簡単にスペインの巡礼カミーノの仕組みを説明します。今年のカミーノ参加者(巡礼証明書をもらう人)は40万人とも言われています。サンチャゴに通じる10以上のカミーノの道のうちで最もポピュラー(多分カミーノ全体の80-90%が歩く)なフランス人の道はフランス側国境のサンジャンピエドポールからサンチャゴまで780キロですが、そのうち最後のサリアからの100キロ強を歩けば巡礼証明書がもらえます。そのためにサリアからは歩く人が感覚的に10倍位に増えます。今回はこの部分の4日間をまとめて報告します。

まずはスタート地点のサリアですが、急に多くの人が歩き始めるために大変混雑し、宿も取りにくいです。そこで我々は一つ(2キロ強)進んだ所のアルベルゲを予約しました。この先は2-3日前に私営のアルベルゲを予約するか、先着順の公営のアルベルゲに昼過ぎに着いて並ぶかが必要になります。遅れると二段ベッドの下に寝る可能性は無くなります。

と言うことで、私たちは前日のトリアカステーラからサリアを素通りしてバルバデーロという所に泊まりました。ここは私営ですが€15でプールも付いた良い所です。写真はサリアを通過した際のものです。

前に報告したセブレイロ峠を過ぎて、ガリシア州に入ると空気に湿り気を感じ、木々も日本と同じ様になります。もちろん生えている木はユーカリなど日本とは違うものもあります。

道もいかにも古い感じで、この石垣や生えている木は何百年巡礼者を見てきたのだろうかと、思ってしまいます。

さて、サリア(バルバデーロ)を出た初日です。満月でした。今回のカミーノの歩き始めも満月だったので、1ヶ月たった事を実感します。

やがて残り100キロの地点に来ました。サリアから始めたものは100キロと言う距離におののき、サンジャンから来たものはあとたったの100キロになったと喜ぶ、この対称性がとても面白い所です。

ダムに沈む町を近くの高台に移して美しい町を作ったポートマリンに着きます。ダムの上を渡って行きます。

急な登りの途中に町のシンボルがあります。

ポートマリンは公営のアルベルゲに並んで順番待ちをして、下の段のベッドをもらいました。宿泊費は€10

また次の日の出発です。ガリシア州の農村部には特徴的な穀物蔵があります。ネズミ返しがついています。

今日の宿はパラスダレイ。公営に並んだが30人程度の小さな所で、私の時は残り1人、後ろの韓国人に譲って別の宿探し。たまたま私が前回泊まったところに行ったら空きがあり、別の日本人女性も一緒に二つの二段ベッドをもらう。この写真は町の最後の部分のヤコブ様の彫像と横の泊まったアルベルゲです。

さあ、3日目はお楽しみメリデを通って行きます。メリデは比較的海に近く、以前からタコ(スペイン語でプルポ)を茹でたものが名物です。タコを叩いて柔らかくして茹でて、塩とオリーブオイルにパプリカだけで味をつけたシンプルなものですがとても美味しいのです!我々も朝の10時から食しました。写真は角の店の名物おやじです。

この日はリバディソという所に前もって予約したアルベルゲに泊まりました。こうすることにより、時間を気にせずに歩くことができます。

次の日は久しぶりの雨模様で、傘をさしたり、かっぱを着たりして歩きました。今回、雨らしい雨は少なかったのですが、9月末に近づいたのか、ガリシアに入ったためか雨模様が増えてきました。

8月の中旬から歩いてきましたが、季節が進んで秋になりました。栗の実が日に日に膨らみ落ちています。一面に落ちた所もありました。

この日はペドロウソの公営アルベルゲ泊まりです。今回途中のカリオンデロスコンデスでリタイアした仲間が、再びサリアより歩いており、ここで合流します。空いているアルベルゲを見つけてくれました。

さあ、再度4人の仲間が揃った我々は、最後の20キロを歩き始めます。7キロほど歩いた所でサンチャゴラバコージャ空港にぶつかります。中世の道から一気に現代へ。興ざめです。

人が多いので道も4-5m幅と太くなり、ゴールの残り5キロのゴゾの丘に来ました。個人的には5年前に見落とした、この巡礼者の歓喜の像を見たくて場所を下調べしていました。昔の巡礼者がこの丘から初めてサンチャゴ大聖堂の塔を見て歓喜する所を表現しています。苦労のレベルは違いますが、我々も同じ感動をあじわいました。たまたま日本人のバスでの団体観光客もいました。

その約1時間後、揃ってゴールできました。

オブラドイロ広場は、途中で出会った人びとと再開、完歩を喜びあう人びとでいっぱいです。特に日曜の完歩者は多いようです。巡礼事務所で証明書をいただいた後、再び広場に戻ります。

内部も見学します。正面のヤコブ様に抱きついたり、地下の聖遺物を見ることもできます。

さあ、あらかじめ予約したアルベルゲに荷物を置いて、祝杯です! このパエリア(パエージャ)は特に美味しかった。

またこのクリームソースに薄切りのタコを並べデコレーションした料理は巡礼達成の気持ちがよく出ていて嬉しかった。

夕方の礼拝に参加後、お祝いは続きます。このあとは4人がそれぞれ別行動。機会があればご紹介したいと思います。

皆様、大変貴重な機会をいただき、心から感謝いたします。ありがとうございました。TK



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