2023年9月3日(日)きのうは晴れではあるけど、薄い雲が空一面に広がっていた。いとこが年に一度集まる「いとこ会」があり普段飲まないお酒を飲んで沈没してしまった。わいわいと昔話に花が咲き楽しいひと時だった。
くつろいだ場での会話は楽しいが、現役の頃の仕事で開催される会議を思い出せば、眠くてしようがない「伝達の場としての会議」が多かったように思う。伝達の場なら「会議」という名称はおかしいと思うし、それぞれ出張旅費が支給されていたのも経費の無駄遣いともいえる。今ならそう思えるが、「おかしい」と主張することはなかった。
スティーブ・ジョブズは会議の冒頭で、その会議に必要ないと判断した相手を退場させていたそうだ。 彼にとって会議は特別に大切なものであったらしい。
一年に一度のリーダー会議でも、必ず前日から会場に赴き、会場整備とリハーサルを行っていたという。
元アップル日本法人代表取締役社長(山元賢治)が語っている。
日本では主語を“I”にできるリーダーをほとんど見かけない。周囲から「いい人」と思われたいという気持ちが強いし、いつでも責任を取る覚悟ができていいない。
日本の会議では、意見を言うのは上層部の数人だけ、後の人は黙って話を聞いている……といった場面をよく目にします。上司に遠慮して発言を控えているのかもしれません。資料を読み上げるだけの会議や、出席人数が多すぎる会議も散見されます。残念ですが、世界中を見渡しても、会議中に寝ているのは日本人だけです。
まことにおっしゃるとおりだ。
会議だけでなく、社会の中でのさまざまな場面で私たちは自分の意見を主張しないで黙っている。
会話・意思表示がないと民主主義の社会は作れない。もし仮面ならいつかはぎとられる。素直に自らを変えていくことが大切だ。一部の人が公共施設などの窓口で狂ったようにクレームを言ってる場面をよく目にするが、これは違う。社会がゆがんできていることを感じる。
参考
山元賢治『世界の先人たちに学ぶ 次世代リーダー脳』(日刊現代)