2024年9月28日（土）朝は雨が降っていたが晴れてきて暑くなった。
午後3時時点で、台風17号（チェービー）は小笠原近海を北北西に進んでいて日本に近づく可能性があるが、この後北東に向きを変えカーブしてそれる可能性もある。
一方、台風18号（クラトーン）はフィリピンの東を南西にゆっくり進んでいる。今後北上し、沖縄に接近する可能性がある。
男女共同参画社会
朝の連続テレビ小説「虎に翼」が終わった。なかなかにいろんな問題を満載したドラマだった。
戦後79年経過するが、男優位の社会はなかなかに手ごわく存在する。なかには昔の良き時代？（昔とはいつですか？男に都合のいい時代ですか？）に戻そうとする人さえいる。
平成11年（1999年）には「男女共同参画社会基本法」が施行されている。所管官庁は内閣府。今年で13年目となる。
この法律の目的はどんな姿を描いているのか？
〇男女共同参画社会は、男女（誰も）が対等な社会の構成員として扱われ、社会に参画できる社会を目指している。
これは憲法に規定されている。第14条第1項「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」
でも、実社会は憲法の精神以外にこんな具体的な法律も必要としたということだ。
意思決定層に女性を増やし、男性が子育てに参画しやすくした環境を社会が整備していく。多様な人材を受け入れ、その能力を発揮させる考え方が実現した社会を目指す。
男女共同参画社会基本法に基づき、「男女共同参画基本計画」が策定されている。さらに、内閣府に「男女共同参画会議」（議長は内閣官房長官）が置かれ、調査審議を行っている。
具体的にはどんなものがあるのか？
- 2020年までに、指導的地位に女性が占める割合が少なくとも30％になるよう期待し、各分野の取組を推進。
- 各分野で積極的改善措置（ポジティブ・アクション）に自主的に取り組むことを奨励。
- 一旦家庭に入った女性の再チャレンジ（再就職、起業等）支援策を充実。
- 育児等を理由に退職した者の再就職先として正社員も含めて門戸が広がるよう企業の取組を促す。
- 被害者の保護や自立支援等の施策の推進。
- 女性に対する暴力の予防のための対策の推進。
一応、第5次男女共同参画基本計画項目を見ておこう。
第１部 基本的な方針
第２部 政策編
I あらゆる分野における女性の参画拡大
第１分野 政策・方針決定過程への女性の参画拡大
第２分野 雇用等における男女共同参画の推進と仕事と生活の調和
第３分野 地域における男女共同参画の推進
第４分野 科学技術・学術における男女共同参画の推進
II 安全・安心な暮らしの実現
第５分野 女性に対するあらゆる暴力の根絶
第６分野 男女共同参画の視点に立った貧困等生活上の困難に対する支援と多様性を尊重する環境の整備
第７分野 生涯を通じた健康支援
第８分野 防災・復興、環境問題における男女共同参画の推進
III 男女共同参画社会の実現に向けた基盤の整備
第９分野 男女共同参画の視点に立った各種制度等の整備
第10分野 教育・メディア等を通じた男女双方の意識改革、理解の促進
第11分野 男女共同参画に関する国際的な協調及び貢献
IV 推進体制の整備・強化
はて？今の現実社会はどうなってますか？どんだけの時間が必要なのですか？
参考：朝日新聞デジタル スリール代表取締役社長／堀江敦子 厚生労働省
