2023年10月23日(日)雨が続いた天気も回復して快晴の一日でした。空が青い。今季一番の秋晴れでしょう。太陽は暖かく照らしてくれたけど風が冷たい。まさしく秋。最低気温は昨日の9℃から7℃となった。
山の雪が増えています。寒いはずだ!



戦前までは広葉樹林が多く、森ではいろんな実がなり豊かな自然が広がっていたが、戦時中に乱伐が進んだ。それだけでなく高度経済成長とともに住宅用に森の木材が注目され伐採されるが追い付かず、成長の早い杉がどんどん植林された。
我々の身勝手なその場しのぎの行為が日本の森の姿をがらりと変えてしまった。
森に実をつける樹木はなく鮭は川の上流までたどり着けず、生態系が狂ってきた。
そして今度は花粉症が杉のせいだと社会問題化している。「花粉症対策スギ」の苗木を植林、スギ雄花を枯死させるカビの一種(スギ黒点病菌)を散布するなどの対策をしている。
常に全体を見ずに目先の悪い「原因」だけを取り払い、目先の「都合の良い方法」だけを取り込もうとする。全体としてどうするかの視点がない。そんなこと面倒だと言われれば面倒だが、生態系はすべて相互関係とバランスだから、一度壊したものを元に戻すのは面倒にならざるを得ない。
日本の漁師が魚を獲りすぎて魚がいなくなり、やっと気づいて森の植林をして海を再生しようとしたのはそんなに前のことではない。
地球上の生態系の底辺を支えているウイルスや細菌を根絶やしにして新しい地球環境を作ればいいのか???それってどういう世界???
宇宙に出て新しい環境を作る???
でも、もしそうするなら、人間のからだは昔からウイルスや細菌との複雑な関係性とバランスで成り立っているから、その体もバイオテクノロジーを活用して新時代の人類の細胞を単純な構造に作り直して新しい環境に適応できるようにしないといけないのではないだろうか?
もうそうなるとサイボーグ人間だらけになるということか?
ちょっと妄想が過ぎたが、あながち夢物語でもないと思う。
戦後の食生活や生活環境が全く変わって人間の体の働きがおかしくなり、アレルギー・自己免疫疾患などの現代病が広がっている。これは杉だけの問題ではない。