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青空ーすべてはバランス

塩分の功罪ー2体の塩分濃度調節機能

〇寒い地方で塩分摂取量が多い
1950年代、日本に来た米国のダール博士が、鹿児島から青森までを調査したそうです。鹿児島では平均塩分摂取量は14g/日で高血圧の発症率が約20%。北に行くほど摂取量が増加し、高血圧も増加していく。青森では塩分摂取量が約28g/日で高血圧の発症率約40%になったそうです。

〇なぜ寒い地方で摂取量が多いのか?
塩分は体温を保持し温めてくれるようです。逆にあまり減塩しすぎると体が冷えてしまう
だから寒い地方の人は、塩分を摂取することで寒い寒い冬を体温を維持して乗り越えてきたようです。
別の理由もあります。長い間、深い雪に覆われる地方は、あちこち動き回ることができませんでした。車がある今でも冬の移動は大変です。
ですから、収穫した食料を塩蔵して保存しておくことは、生きていくための1つの知恵でした。そして、それが食文化として形成されていったわけです。

〇塩分濃度を調節し体温を維持する体の仕組み
前回、塩分の役割として、体の水分の量を調整することを書きました。 この役割が関係しています。
体は、体温が低くなると、血液中の水分を取り除いて塩分濃度を高めようとする
冬はあまり動かないし体温も下がるからそんなに汗も出ない。水分が出ないから塩分を摂りこむ。塩分濃度が高くなれば体温を維持できる。
体温が下がると熱が放出しないように身体を縮めるようになり、血管も収縮する。いろんな病気が引き起こされる。

気温が高いと逆になります。体温が上がり汗をかく。水分が出ていくけど塩分も汗として出ていく。汗に塩分が含まれるのは、体が塩分を放出して塩分濃度を低くし体温を下げようとしているから。
私たちは水分を補給して体温を下げますが、熱中症が心配されるような高温状態が続くと、汗として塩分も出ているから水分だけでなく塩分も少し含まれた飲料水を飲むよう言われる。そんな飲料水もいろんな種類が出回っています。

体がちゃんと体温を調節しようと働いてくれている。体内の塩分濃度を調節して寒さや暑さから体を守ってくれている!!!感謝いたします!!!

クリエイター:オレンジ星さん

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