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青空ーすべてはバランス

My News 26=永久凍土から蘇るウイルス

ナショナル ジオグラフィックのニュースを見た。日付は2014.03.04 とあるから、随分前のニュースですが、私としては知らなかったことで驚いた。冷静に考えれば確かにあり得るけど、生きているとは驚きなのです。

何のこと?あっ、そうそう。これはウイルスの事。約3万年前のウイルスがシベリアの永久凍土から見つかったという。地球温暖化でシベリアの永久凍土や南極の氷がどんどん融けているが、温暖化の事ばかり気になっていたからウイルスが出てくることは新しい驚きでした。約3万年前のウイルスで現在人類が把握しているウイルスにはない種類です。そして、蘇生に成功したとある。アメーバと一緒にしていたらアメーバに感染したというのだから確かに生きている。蘇生とは何をしたのかは分からないが。

フランスのエクス・マルセイユ大学のジャン・ミシェル・クラブリー(Jean-Michel Claverie)氏とシャンタル・アベルジェル(Chantal Abergel)氏が率いる研究チームが発見し、ピソウイルス・シベリクム(Pithovirus sibericum)と命名された。

このウイルスの特徴
普通の顕微鏡で見ることができるウイルスは巨大ウイルスの部類に入るそうで長さが1.5マイクロメートル、直径が0.5マイクロメートルある。
2013年発見のパンドラウイルスは長さ1マイクロメ ートル、直径0.5マイクロメートル。これも同じくクラブリー氏とアベルジェル氏のチームの発見だった。
ちなみに1992年発見のミミウイルスは約0.75マイクロメートル。新型コロナウイルスは約0.1マイクロメートル。

遺伝子はどうだろう。ピソウイルスは約500個。パンドラウイルスはそれ以上あり約2500個もある。ただ大きいだけではない。HIVウイルスの遺伝子は約12個しかないのだから。

2015年には、直径0.6マイクロメートルの巨大ウイルス「モルリウイルス・シベリクム」が発見されている。3万年前のウイルスとしては2例目。
20万年前にアフリカで誕生した私たちの直接の祖先が移動を始めて、ヨーロッパや中近東に出ていった時期に、先に暮らしていたネアンデルタール人と交雑していったのではないかと考えられている。この頃にはこのウイルスがいたかもしれない。ネアンデルタール人は約4万年前にその存在を消している。

これからも永久凍土からウイルスが見つかっても不思議ではなくなる。1例目、2例目と見つかったのだから。
話はそれるけど、恐竜時代の化石もまとまって出てきている。しかも、水を放水して融かす方法で。
人間に感染するのかどうかは、どうしても気になる。こういう研究者が今のうちに徹底的に調べておいてくれることに期待したい。

発見したクラブリー氏とアベルジェル氏二人はこう話しているそうだ。
「現在、こうした永久凍土層で見つかったDNAの分析を増やし、人間の病原体に似た遺伝子サインを探している。」「そのような病原体ウイルスを“蘇生させる”つもりなのではなく、潜在的な危険性を突き止めたいのだ。」
「(人間の病原体が)見つかれば、危険性がより現実になる。見つからなければ、安全だということになる。」 


だが、ウイルスがその後どのようになっていくかは誰にもわからないかな?


永久凍土
2年間以上にわたり継続して温度0℃以下をとる地盤のこと。北半球の大陸の約20%に広がっている。永久凍土の厚さは1mから400m程度のものまで様々。 永久凍土の上部には夏の間融けている活動層があり、ポドゾルという酸性の土壌となり、タイガや草原となっている。
気になるのは、天然資源も豊富にある場所ということ。石油はもちろん、特に「メタンハイドレート」と呼ばれる物質がある。別名「燃える氷」とも呼ばれる。こういった開発で人間が入り込んでいくことで悪い影響が出なければいいが・・・。


イラストは
 みずさんによるイラストACからのイラスト


 
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