〇イギリス 新型コロナウイルス変異株増加
12月19日、イギリスは、ロンドンとイングラント南東部を封鎖(ロックダウン)する決定をした。12月に新規感染と入院数が急増したことや過去1ヶ月で特定のコロナ変異株が急速に増加したことによる。
伝染力が6−7割程度、強まっていると言われる。
変異と突然変異については以下の記事にある。
変異と突然変異については以下の記事にある。
変異は当たり前にあること。感染が急増すれば遺伝情報に大きな変化が生まれるような変異をする。
全ての分野の科学者が参加した全英の共同研究チームCOG-UKが変異株について研究している。
数多くの変異株がある中で、特に英国の変異株「B.1.1.7」を重点的に調査しているようです。変異がちょうどスパイクの部分のタンパクにあり、ワクチンの材料に使われているからだ。
数多くの変異株がある中で、特に英国の変異株「B.1.1.7」を重点的に調査しているようです。変異がちょうどスパイクの部分のタンパクにあり、ワクチンの材料に使われているからだ。
〇日本の大雪と寒気
初冬の日本列島に襲来した寒気。12月14日から21日までの総降雪量が200センチを超えた地点が9地点。新潟県と群馬県、東北地方を中心に記録的な大雪となりました。24時間降雪量で4か所、48時間降雪量で5か所が観測史上1位を更新した。関越自動車道と上信越自動車道が立ち往生で大きなニュースとなる。
今回の大雪では、降り始めからの降雪量が、
今回の大雪では、降り始めからの降雪量が、
群馬県みなかみ町藤原で291センチ
新潟県津南町で278センチ
青森県八甲田山系の酸ヶ湯で243センチ
岩手県西和賀町で234センチ
これらの地点では、平年と比べて2倍から4倍ほどの雪の量が降ったことになります。
また期間中の24時間最大降雪量は、
群馬県みなかみ町藤原で128センチ
群馬県みなかみ町みなかみで91センチ
新潟県湯沢町で113センチ
秋田県湯沢市で60センチ(※1位タイ)
大晦日12月31日、北海道の旭川では、平均気温が-15.1℃(平年値:-6.0℃)で、日最低気温が-24.0℃(平年値:-10.4℃)を記録した。
〇タイ、コンゴ共和国、オーストラリアで大雨
タイ南部では、11月下旬以降の大雨により20人以上が死亡。コンゴ民主共和国西部でも大雨で10人以上が死亡している。
オーストラリアはこれまでにもいろいろな自然災害で本当に可愛そうになる事態となっているが、12月は大雨がすごかった。
オーストラリアはこれまでにもいろいろな自然災害で本当に可愛そうになる事態となっているが、12月は大雨がすごかった。
- オーストラリア東部のクーランガッタ空港
16日〜17日の2日間降水量が200mmを超えた(12月の月降水量平年値:139.7mm) - オーストラリア北部のマウントアイザ
20日〜22日の3日間降水量が150mmを超えた(12月の月降水量平年値:80.7mm) - オーストラリア北東部のロックハートリバー
24日〜29日の6日間降水量が270mmを超えた(12月の月降水量平年値:189.3mm)。 - オーストラリア北東部のタウンズビル
24日〜29日の6日間降水量が150mmを超えた(12月の月降水量平年値:147.9mm)。 - オーストラリア東部のクーランガッタ空港
11日〜14日の4日間降水量が290mmを超えた(12月の月降水量平年値:139.7mm)
〇続く中東の異常気象
砂漠の巨大竜巻
5日(土)サウジアラビアの砂漠に巨大な竜巻が姿を現した。
巨大な渦巻きが砂漠の砂を巻き上げて高速で回転した。砂漠は砂嵐はあるが竜巻が発生するのは珍しいことだそうだ。しかもそれがあまりにも巨大だったという。
場所はサウジアラビア北西部のサカカという町。古代にキャラバンルートのオアシスとして栄えた町らしい。この竜巻の直径は1.5キロメートルほど、移動距離は100メートルだったと推測されている。
大雪のような雹
レバノンでは5日(土)、52年来の雹の嵐が発生し、雪化粧に包まれた。
その量がまるで大雪が降ったかのごとく見える。
これまでアラブ首長国連邦などでは、人工降雨の操作が行われてきたようで、2019年に274回も操作が行われ、年降水量は101ミリも増えたといいます。すごいことするものです。
地球上の気候の安定感が失われてきていると実感しますね。気候を安定させていた極地の氷がすごい勢いで融けてますからね。これまで雪なんか降らないような地域で大雪が降ったり、洪水が世界各地でおこり、山火事が多発する。海水面の温度が上がり大量の水蒸気が上昇し、また、海流が変わる。今日は温度が10度以上あったのに明日は1度しかない、というようなことも多くなった。きめの粗い大きなのこぎりの刃のように今日明日の単位で温度が鋭く上下する。これは、より長い100年、1000年の単位の気候変動が鋭く激しいものであることを暗示しているのだと私は思っている。
イラストは