2024年10月4日(金)今日は朝からずっと雨が降った。一時激しく。家の中は少し肌寒く、朝晩は「寒い!」と思う時もあるが、日中の外は暖かい。
イスラエルとイランの緊張関係が全面戦争の危険性をはらんでいる。イスラエルがイランの石油関連施設・核施設を攻撃するのかどうか。世界が固唾(かたず)を呑んで見守っている。どちらにしても大変なことになるからね。
よく聞く言葉がある。「グローバル・サウス」
ロシアによるウクライナ侵攻や米中対立をめぐる世界の分断が深まる中、新たな勢力として存在感を増している新興国や途上国の動向がクローズアップされている。そして、これらの国々が「グローバル・サウス」と呼ばれているようだ。
明確な定義はないようだが、南半球を中心とした新興国や途上国のことを指している。かつては「第三世界」と呼ばれていた。
昨年1月には、インド政府の呼びかけで「グローバル・サウス」のサミットがオンラインで開かれ、なんと!世界の国のおよそ3分の2にあたる125か国が参加している。
アメリカの大手金融機関が発表した予測では、
2075年には、GDPの上位10か国のうち半分以上を「グローバル・サウス」の国が占めるとされている。
いろんな問題がある。
中国をグローバル・サウスに含めるか?
グローバル化で発展している国もある一方で、発展から置いていかれている国もあり、格差を生んでいる問題もある。
これまで、欧米の価値観で世界が動かされていたが、今は様々な利害関係とあらたな力関係と価値観で複雑に世界が動くようになっている。非常に分かりにくくなっている。
2022年3月、国連総会でロシアを非難する決議の採決が行われた際、中国、インド、南アフリカなどの35か国が棄権に回っている。
そして、ロシアに対する経済制裁に同調するグローバル・サウスの国々は少なく、欧米とは違う独自の動きを見せている。
これまでの欧米主導の様々な出来事をグローバル・サウスの国々の立場から見れば、植民地支配だったり、アメリカのイラク侵攻だったり、強い反感(憎しみ)もある。
2022年11月に開かれたG20(主要20か国)の首脳会議では、議長国を務めたインドネシアのジョコ大統領は欧米の圧力をはねのけてロシアの代表を招待して、次のように述べた。
「私たちは世界を分断すべきではなく、再び冷戦に陥るのを許してはならない」。
エネルギー資源の確保。食料確保。日本にしかなく世界が必要とする技術確保。日本の外交は難しい局面を迎えているようだ。のほほんとしておれない。