青空ーすべてはバランス

自律神経とは!ーpart2 自律神経の基本的な働き

前回は、末梢神経系の体性神経系では体中の刺激・感覚を感覚神経を通じて中枢神経に伝え、中枢神経から抹消神経の運動神経に命令が伝えられ、見て分かる体の反応をするというところまででした。もう一度体系図を見てみます。


今回は自律神経系を見ていきます。体性神経系と同じ末梢神経系ですが、その働きは、感覚や意識的な運動など目に見える反応とは異なり「無意識の反応を支配」しています。

自律神経のいわば中枢本部と言える部分は間脳にある視床下部です。大脳の支配から独立して働きます。そして、その支部と言える部分が中脳・延髄・脊髄となります。


この自律神経系は、よく知られているとおり、交感神経副交感神経の2種類からなり、しかも両者が拮抗的(対抗的)に働くことが多いことが大きな特徴となっています。

体にとってバランスがどんなに大切かを見事に私たちに教えてくれているのが交感神経と副交感神経の関係とその働きです。
全体的にまとめると次のような感じでしょうか?

交感神経はおもに日中、活動している時、ストレスが加わった時に優位になります。全身の活動力を高める神経で、血圧や血糖を上げたり、血液を筋肉や脳に集める働きがあります。
副交感神経はおもに夜間の安静時、リラックスしているときに優位に働きます。身体の疲労を回復させる神経で、内臓の機能を高めたり、免疫機能を正常にする作用があります。
これを図にまとめてみました。


自分自身は気づきませんが、朝起きてから夜寝るまで、状況に応じて体の状態を環境に適応させるために自律的に調整(バランスをとる)しています。

具体的に上の図に従って見てみましょう。
〇朝目覚めます。
まずまぶたを開きます。これは自分の意志でしますが、瞳孔は縮小状態から光を取り入れるため自律的に拡大します。同時によく見えるようにの分泌が増加状態から減少になります。
〇活動をはじめます。
頑張って起き上がって学校や仕事に行く準備をします。
気管支が収縮状態から拡大して、空気(酸素)をいっぱい吸い込みます。
顔を洗ったりトイレに行ったりと、朝の忙しい活動に応じて心臓が抑制状態からドキドキ活動を促進して全身に血液を送ります。末梢血管が収縮状態に入り血圧も上がります。
交感神経は心と体を興奮状態にし、とっさの判断にも対応できるように調整します。
夜寝ている間、体の活動がないので、胃腸はぜん動に集中できますから尿や便が押し出されてたまっています。朝起きるとすぐにトイレに駆け込みます。その後、活動状態の中で、膀胱の筋肉はゆるんできて日中には貯蔵量が増えるようにして長時間漏れないようにしています。肛門括約筋はより締まり抑制状態になり大便が出ないようにしています。
太陽が出ている日中に何をすべきかをよく知っているようです。
これらの体の働きは自分自身の意志ではなく、交感神経と副交感神経が自律的に調整して各器官を動かしているのです。

ストレスとの関係
ストレスは様々な病気を誘発させるため、悪いものだと考えがちですが、ストレスも適度にあることで、生活にメリハリがつき、仕事や勉強も進めやすくなります。プラスにつながる適度なストレスは体にも心にも良い影響を与えますが、長期にわたる暗いマイナス思考につながるストレスは確実に重大な疾病を誘発します。
何故か?負のストレスは大概メリハリのあるリズム感のある生活を崩し乱れさせるからです。思い悩む緊張状態が長期に続くことは、交感神経ばかりが優位に立ってしまい、副交感神経とのバランスが崩れ、自律神経の全体的な働きを乱すからです。

適度とバランスがいかに大切か!!!自律神経の事を考えるとあらためてその重要性が理解できる。
でも、こんな体や心に与える影響を自律神経だけが関係しているのでしょうか?さらに見ていきます。

関連


青空ーすべてはバランス - にほんブログ村

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「生活・文化ー健康・体ー自律神経」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事