ここ一年ほど、村上春樹を読むことが多かった娘。
「今、太宰治の人間失格、読んでんねん」
「へえ、えらい重たいの読んでるんやな」
自殺したくならへんやろかと、ちょっと心配になるわ
「エリア68少年の影響で、本を読むときは辞書を片手に読んでるねん」
「そういえば、そんなこと言うてたな」
「それでな、途中で『パートス』って言葉が出てきたから辞書で調べたんやけど、出ないんよ」
「え~、小説に書かれてることが辞書に出てこーへんの?」
「うん、それで、スマホであれこれ調べたら『パートス』って『パトス』やってん」
ほー、パートスはパトス。
パトスなら娘にもわかる。
というか、パトスって娘曰く「中二病的な言葉やし」
エヴァンゲリオンの『残酷な天使のテーゼ』の歌の中にも、♪ 熱いパトスで ♪、って歌詞で出てくるくらいらから、今の若い子にはなじみのある言葉やと。
そんな現代っ子の言葉を太宰治も使ってたんやな
パートスを調べるのに四苦八苦した娘。
「この時代はパートスが普通やってんて。教科書ではパトスに直されてるねん。それはあかんわ。作者が書いた文章を読みたいねん。ひとつの言葉に行き着くまでの迷い道も、読書やねん。国語の授業はあかんわ。もう、本のタイトルだけ言うていってほしい。50分授業の40分は読書でいいと思う」
ふむむ、そーかー
最近の娘は演劇部の脚本アイデアがポンポン出てくる模様。
先日、お風呂に入ってる間に思いついた話を聞かせてもらったけど、おもしろかった
3月の劇、書き上げた台本
完成したのを読んだら、これがまた面白かった