福祉<路上生活

夕方のニュース
北海道でホームレスをしている、70歳の方のお話。

「冬の北海道」って聞いただけで、寒そうって言うより、痛そう・・と思う。
－20度なんて、関東にいる私には想像できない。
その寒さの中で、ホームレス生活そしているわけなんだけど、
衣食住を確保するのに、並々ならぬ苦労をしていて、高齢だし、
その地域では有名らしいので、
生活保護を受けることもできるだろうし、福祉施設に入ることもできるだろうし・・
なんで、この人はこの生活をしているの？？
と不思議に思った。

けれど、「福祉は嫌」な理由を聞いて、本当に心が痛かった。
福祉職を目指すものとして、悲しかった。

福祉施設にいたときに、大切にしていたものも、捨てられてしまったそう。
それに、高齢者施設に入れば「規則」というものがある。それに縛られる生活をするくらいなら、この生活（ホームレス生活）の方がいいのだそうです。

あぁーそうだよね！！　ホントにそうだよ。
高校生のとき、老人病棟に看護体験に行ったことがある。
いかにも病院主体で動いてる生活に疑問を感じ、ずっと福祉の大学に入ってからもそれを考えていた。
施設主体で行われる福祉・・。
いくら集団で生活しているとは言え、人手不足だからと言っても、
それは施設側の言い分に過ぎない。

「理想と現実」があるなら、現実を理想に近づける努力に勤しむ福祉職者を目指したいと思う。
このニュースを見た人が何を思うのか・・。
私は、「利用したくない福祉」をつくったのも「福祉」であること。
それに情けなくなり、福祉の在り方をあらためて考えさせられました。