kira kiraな☆しあわせ ~多発性海綿状血管奇形・心因性非てんかん性発作(PNES)と共に~

病気があるからこそ今いる私。楽しいことも悲しいことも、すべてがkira kiraの思い出になると信じて‥☆

病気を生きることの自覚と責任

2011-04-27 15:06:37 | 病気と障害と私の生活
あの事故から、ずっと書きたかったこと。。


尊い6人のいのちが奪われた、交通事故の話。
亡くなられた小学生の、ご冥福を祈るばかりです…


あの日、言葉を濁すようなテレビのニュースを聞いて
「てんかんだ」と思いました。

その時、まだはっきりわかっていなかったから曖昧な表現をしたのかもしれないけど…。


私は車の免許を持っていません。

でも、「てんかんだから」ではなくて
免許を取得できる条件に満たないから、です。

免許の取得に関しては、法律で決まっていることで
条件に満たないのに取得することは、法律違反。
運転する仕事も、違反。

ちょっと昔までは、「てんかんだから」車の免許が取れない、
絶対的欠格条項でしたが、今は相対的欠格条項(条件を満たせば取れる)に変わっています。



事故や、マイナスイメージなことは心に残るけど。

多くの人は、きちんと病気を申告して、法律に則って免許取得したり還したり、
もし事故を起こしたら…自分だけのことでは済まないだろう…
という気持ちを持っていると思います。

「やっぱり、てんかん患者に車を運転させたら危ないじゃないか!!」
と、社会から思われてしまっては、ひとりだけの問題ではなくなるから…

一番は、同じ病気の人たち…。


多くの人は、服薬の大切さをよく理解し、生活にも気をつけ、
てんかんという自分の病気を生きています。
社会の一員としての、自覚と責任をもって生活しているはず。

なのに。。

いま、ネット上で「絶対的欠格条項に戻せ」「免許を与えるべきじゃない」「車を運転していいのか」…
そういった意見が見られます。
ネット上で書かれているということは、
そう思う人が世の中にどれだけいるのでしょうね。

法律を前提に、もっともだと思うようなことも書かれてますが…。


病気であることによって、社会的な役割を免れる「病人役割」という考え方があります。
病気だから、仕事を休んでいいですよ。
病気だから、治療・看護を受けてくださいね。
という、「病気だから…」の役割。

だけど、病気だから…てんかんだから…
社会に生きる一人としての責任を免れるということはない。
病気であることの自覚、病気をどう生きるかの意識が大事なのだと思います。

はちゃめちゃに生きている私に、そんなことが言えるのか!
という声が聞こえてきそうですね。。

でもね、過去にもてんかん発作で交通死亡事故があったようだけど、それは責任回避をしたようで。
偏見や差別をなくしたいのに…もとをつくっているのも当事者。
とても悲しいです。


理解しようとしてくれる人たちも多くいるなかで、
関係団体などの働きかけで、ここまできた…という状況のなかで、
当事者としての自覚と責任を改めて考える日々です。


今回の事故に関しては、社団法人 日本てんかん協会が声明を出しています。
直リンクがダメなので検索してください。