whitebleach's diary

旅と写真に憧れつつ

騒乱と平常

2013-04-17 22:53:56 | 旅行


「アラブの春」に揺れたエジプト。

カイロの宿から、タハリール広場に行ってみた。

かつて数十万人がデモを繰り広げた広場は閑散としていた。

広場の中心に若干のテントが火種のように残っている以外には、人も車も首都の中心部とは思えないほど少なく、たまに通り掛かる人も、車も、まるでテントなど存在しないかのように、いや、敢えて存在を気に留めまいとしているかのように、それぞれの日常のみを身に纏って通り過ぎていくようだった。

混乱も、デモも、結局はこの後も続いている。

警官の賄賂も郵便窓口の着服も相変わらず。
いまどきこれかと逆に新鮮な驚きを覚えるほどの、旧態依然とした途上国水準の民度。

インターネットの普及で情報と自意識だけが肥大化して先走り、現実が全くついてきていないなかで、秩序を壊したら混乱が残った。

結局は、そんなことのような気もした。


@Tahrir Square, Cairo, Egypt

Mamiya G 1:4 f=50mmL (1989), New Mamiya 6 MF

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