whitebleach's diary

旅と写真に憧れつつ

ペットに逝かれるということ

2013-05-21 03:00:39 | 日記
今日、友達の子供が家族ぐるみで愛していたハムスターが急逝した。

享年は、人間にすると113歳くらい。
歳をとって伸びが速くなってきた前歯のカットに通っていた病院の先生もカルテの生年月日を見てビックリの長寿、願わくは、幸せに天寿を全うしたのだと思いたい。

人間の感情移入であろうことなど百も承知で表現をすると、私は彼ほど人を信頼し、人を愛し、人からも愛されたハムスターを見たことがない。
生後1ヶ月で引き取られてから亡くなるまで、甘咬みを含めても人間を一度たりとも咬んだことがなく、ケージから出たければ飼い主が部屋にいることを見計らい、後足で立って両手でケージのドアをつかみ、「開けてー」と言わんばかりにカタカタとドアを鳴らして意思表示。人間にキスをせがむことが日課で、朝夕飼い主の姿を見ると気配を察して走り寄り、気が向くと100回でも200回でも、飼い主が遅刻しようがお構いなしにペロペロと唇を舐め続けていた。
彼が人間をどこまで認識できていたのか、人間の身にはもちろん判りようもないのではあるが、エキゾチック専門の獣医にも「君の爪の垢を煎じて飲ませたい子がいっぱいいるよ」と半ば呆れられるほど、人に愛され人を愛するように見える親密なコミュニケーションが、彼と飼い主一家との間にはあった。

亡くなる前日もいつもと変わらぬ元気さで、飼い主や家族のの身体によじ登って「肩乗りハムちゃん」になり、横を向いた人間の唇を両手で押さえてペロペロと何度もキスをする習慣を続けていたとのことだし、亡くなった日の朝に与えたおやつもケージのどこにも残っておらず、食欲も最後まで旺盛であったらしい。

若い頃心配だった緩めのウンチも顕微鏡で腸内バランスを確認しながら治し、歳を取り始めてきてからは、ハムスターの弱点になりがちな腸内環境を整えようとビオフェルミン末を舐めさせたり、消化吸収の衰えを補おうと生ローヤルゼリーを舐めさせたりと食事に+αも+βも工夫をし、また運動不足からストレスや体力低下にならないよう、遊びたいとせがまれれば3時間でも5時間でも、自分から戻るまでケージの外で遊ばせたり、歯のカットと定期健診を兼ねてエキゾチック専門の病院に隔週で連れて行ったりと、おそらく通常の家庭でできることはほぼ全て、してやることはできていたのだろうと思う。

それでもなお、人間の都合で本来の生息環境とは異なる環境に居てもらっているという後ろめたさからか、できることはすべてやれたのか、人間と暮らしてこの子はより幸せになれたのか、楽しかった思い出とともに悔やみ切れぬ悔恨の念が、近親の人間を見送る時をも凌ぐ強さで、走馬灯のように回っています。



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1 コメント

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はじめまして、初コメントです! (めぐみ)
2013-05-24 08:50:45
はじめまして!めぐみっていいます、他人のブログにいきなりコメントするの始めてで緊張していまっす┫ ̄旦 ̄┣ ロボにやり!。ちょくちょく見にきてるのでまたコメントしにきますね(*゜ー゜*)ポッ
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