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whitebleach's diary

旅と写真に憧れつつ

モザイク都市

2013-04-20 18:34:47 | 旅行


旧市街のムスリム地区を、正統派ユダヤ教徒の親子が歩いていた。

エルサレム旧市街には、ユダヤ地区・キリスト教地区・アルメニア地区・ムスリム地区があり、ユダヤ教、キリスト教(アルメニア正教もキリスト教の一派)、イスラム教のそれぞれにとって、エルサレムはそれぞれの文脈で聖地である。

国連パレスチナ分割決議で国際管理と規定されたものの(1947)、直後の第一次中東戦争でヨルダンが統治することとなり(1949)、アラブが大敗し西岸地区の支配を失った第三次中東戦争で今度はイスラエルの支配下に入った(1967)。

イスラエルはエルサレムが首都だと主張し(国際社会からは認められていないが)、パレスチナ自治政府も独立後の首都だと言い、世界遺産「エルサレムの旧市街とその城壁群」はヨルダンから申請・登録されている。

多文化で人も多く表面的には活気もあるがどことなく明るさに欠ける街を、人々が笑顔で往来できるようになるには、ここ2,500年以上どこの国の首都でもなかった土地の分割や帰属ではどうにもならないように思えた。


@Jerusalem, Israel/Palestine

Mamiya G 1:4 f=50mmL (1989), New Mamiya 6 MF

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