with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第50話《楽しい旅を!》

2023年08月29日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

この旅の写真はこちら

この旅から2年以上経った今も、ヨーロッパでは様々な事件が起きていて、ニュースで報じられています。

きっとひとり旅が不安になっている方もいらっしゃるかと思います。

私はご自身が不安な場合は「無理はしない方が良いかな」と思います。

「実際には普段から交通事故やスリや色々なことがあるにしても

「もし、心のどこかに楽しめない自分がいたら美しい街もきっと見え方が違うような気がしちゃいます

気にならない人、気になる人、楽観的や心配性ってそれぞれ違うのですから、他人に流され無理をする必要はないと思います。

 

難民問題が出る前の私の旅でも、オランダでは爆弾と勘違いしてパニックが起きた現場に居合わせました。

ニュースを見ても何が起きたのか理解できない私はSNSで日本の友達にニュースになっていないか確かめました。

友達はオランダの知り合いにSNSで尋ねてくれて事情を知りました。

「女王様を拝見しようと、多くの人々の集まるイベント会場に行った時のことです

(『日々の暮らしが変わる旅もある!』~第45話《突然の悲鳴と逃げ惑う人々》)

噴火の火山灰で空港閉鎖のニュースをホテルで見た時には焦りました。

自分がこれから行く空港なのかテレビニュースではよく分からなかったんです

「もしそうだとしたら空港に行っても言葉が分からないから対処出来ない

オランダへ移動の準備をしていると突然ひらめきました (思い出したってことですけど)

すぐに加入していた保険会社のオプションサービス宛にホテルから電話をしました。

『オプションで通訳サービスがある保険』を選んでいたからです。

ホテルから携帯で電話をして通訳をお願い出来るのかの確認をしました。

そして同時に携帯電話には発信履歴を付けることで、本当に通訳をお願いする時に焦らないように準備をしました

(『日々の暮らしが変わる旅もある!』~第31話《また噴火なの?火山灰が!!!》)

 

直接事故や事件現場に遭遇するリスクは正直そんなに心配はしていません。

ただ、こうして事件が増えて来ると公共の乗り物等の運休、立ち入り禁止区域等が発生するので、

それらの情報を手に入れたり、そのための次の対処も必要になって来ますね

自分で自由にコミュニケーションをとることが出来ない分、

何かに遭遇すると自分の持っている情報やアイデアをひらめきに変えるためにすべてを集中させます

「ネットに繋がっている環境は必須です

「SNSはとても心強い

それでもこんな時代には自分自身にちょっと不安があると感じた場合にはツアーでもいいかなとも思います。

繰り返される悲しいニュースを見ながら、安心して楽しめる旅を自分自身とゆっくり相談して決めるのをお薦めします。

「あなたの楽しみ方はあなた自身とじっくり相談してくださいね

世界が平和になって、あんなに感動の時間をくれたドイツでも混乱が収まってくれることを祈るばかりです

 

 

 

 

おわり

 


第49話《シャビアロンソが導いてくれているように・・・》

2023年08月27日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

この旅の写真はこちら

こうしてドイツでアパートメントに滞在しながら、旅行というよりは何だか暮らしているような毎日を過ごしました。

「予定をあまり立てない自由な旅が実現出来ちゃった

「言葉の出来ない私がこんなに自由な旅が出来るなんて

シャビアロンソがバイエルンに移籍した時、内心会いに行きたいとは思っていました。

「スペインで会えたし、ドイツでも会えたら素敵だよねー

スペインでは行きたい都市がバルセロナだったために、カンプノウでのクラシコの試合観戦ってすぐに決まりました。

「クラシコのシャビアロンソに会えた時は感激だったよね

 

「ドイツで」って考えた時に観戦したいのは「ウッチーのシャルケ04」か「香川のドルトムント」。

「ヒーピアが監督しているレヴァークーゼンってのもありかも

そう考えていて気が付きました

「わあ どれも北部

「バイエルンって南部だし」正直シャビアロンソは諦めるしかないと思っていました。

そうしたら春に『ドルトムントバイエルン』があって『即決』ということになりました。

でも、チケットの準備を始めてまた諦めるしかない事態が続きました

『ドルトムントバイエルン』は好カードすぎてチケットが手に入らないんです。

日本のメジャーなチケットショップではシーズンが始まった頃にはもう予約を受け付け始めていたようです。

その上宿泊をお願いしたアパートメントはしばらくお休みになってしまう悲しいアクシデントまで

「その時は正直、このチョイスはミスだったのかと思ったのよね

 

年が明ける頃、オフィシャルからチケットを代行で購入して頂けるサイトを発見出来ました。

「これも偶然出会ったサイトなんです

今までの観戦旅行の準備の時にも出会わなかったサイトでした。

「やっと出会った~」ここから準備がトントン拍子

「ジャーマンレイルパスが思いのほか安く購入出来る

「DB Navigatorで旅は自由自在

何だか色々なことが上手く動くようになりました。

「こうしてドイツでもシャビアロンソに会えたんです

 

ドイツで印象的だったのは人々の温かさでした

「チューリッヒ行きの鉄道でドイツ人の温かさに感動」(第25話 )でも書かせて頂いたように、

小さな子供を連れた方、体の不自由なお年寄り、大きな荷物を持った女性達を見かけると、自然に手を貸す人々。

「見ているだけでウルウルしてきちゃう

私のような言葉の話せない外人にもいつも優しい笑顔で対応してくれました。

「毎日が優しさを味わって感動の旅

シャビアロンソがプレーをしているドイツで、ドイツ人の温かな優しさに出会えて旅は終わりました。

「今までの旅と違った過ごし方も実現出来ました

 

今回は不思議なくらい日本でもニュースで見ることが多かった都市の旅になりました。

私の中でドイツは、スリ等はあるらしいにしても、世界の中でも『安全に旅が出来る国』との認識でした。

もうすぐ出発と言う時にはデュッセルドルフ行きの飛行機事故。

「デュッセルドルフの街がニュースで紹介されましたね

しかもその事故はパイロットによるものと言う衝撃的な事故でもありました。

帰国するとフォルクスワーゲンの排ガス不正問題です

「アウトシュタットを楽しんできたのになあ

とても信頼されているはずのドイツ車なのはショックでした。

「私はBMWに乗っていたこともあってドイツ車は好きだったのよね

この春のドイツの旅の後、夏頃から難民が増え、日本のテレビでもニュースで度々伝えられました。

年末になるとケルンやハンブルグ、シュトゥットガルトなど私が訪ねた街でも事件が報じられました。

難民による事件だったようです。

「私自身はとても優しくて安全だと感じていたドイツの旅だったのに・・・」

「訪ねた各都市がこんなにもニュースになるなんて

 

 

 

 

続く

 


第48話《アプリが叶えてくれた自由な旅と人々の優しさ》

2023年08月26日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

この旅の写真はこちら

今回、ドイツと決めて鉄道の運賃のチェックを始めた時には、その高額な運賃に驚きました

「行く場所は厳選しなきゃ

「あまり遠出は出来ないよね

「近場で観光するしかないかあ

そんなことを考えていた時に鉄道のジオラマ作りを趣味にしていた親戚のおじさんの葬儀でした

葬儀から帰って何となく検索してヒットした『ヨーロッパ鉄道チケットセンター』さん

しかも『キャンペーン中』

「この出会いって偶然じゃないよね」サイトに出会えたことが私の旅を大きく変えてくれました。

 

そして訪ねたい都市を調べながら、デュッセルドルフから日帰り旅行が出来るのか時刻表を繰り返し調べてみます。

「この赤いアプリは何

「ドイチェバーンのアプリ

これも偶然でした。

ドイチェバーンのアプリ(DB Navigator)をインストール出来るサイトを見つけました。

「アプリがあるなんて知らなかったのよね

「これをスマホにインストールしたら便利かも」すぐにスマホでサイトを見つけてインストールをしてみました。

「ドイチェバーンのDBと書かれた電車のアプリが可愛い

「でも中身はドイツ語なのよね

 

すべて上手く行ったと思ったのですがドイツ語で駅名を入力しなければなりません。

「ドイツ語で駅名って難しい

たとえば出発時点のデュッセルドルフ駅は『Dusseldorf Hbf』、ヴォルフスブルグの駅に行きたかったら『Wolfsburg Hbf』と入力。

「こんなのスペルが覚えきれる訳がない

しかもデュッセルドルフとかミュンスター駅には英語にはない文字があってスマホでサイトに入力出来ないんです。

(編注:アルファベットの「u」の上に「¨」。メールマガジンでは文字化けの原因になるので表記できません)

 

「記号で探せばあるかも

「それじゃあ、探しいているうちに電車に乗り遅れちゃう

「思いつきました

「行きたいかも」って思っている都市の最寄駅をあらかじめ全部「出発」と「到着」両方にインプットすることにしました。

「両方

「帰りは逆側にインプットになるからね

英語のアルファベットにない「u」+「¨」の文字のある駅名はスマホのグーグルで検索して地名をコピーしてみることにしました

ドイチェバーンのアプリではそれを貼りつけちゃいます。

「出来た~ 英語のアルファベットに無い文字も大丈夫だった~

「私って中々やる~

「なぜこんなことをしているかって気になります

一度インプットして時刻表を検索したりすると、

次回から出発駅でデュッセルドルフの「D」の文字を入れたら、「Dusseldorf Hbf」が表示されるから選ぶだけでいいんです

「すみません。これってパソコンでは普通なんですよね

通勤電車の中でひたすらドイツ北部の利用しそうな駅をDBのアプリにインプットするという準備をしていました。

「通勤時間が充実していたわあ

この準備のお陰で現地でも行きたい駅名を入れて時刻をすぐに調べられました。

「現地ですぐに都市間の時刻やホーム、乗り換え案内が分かって便利

「私のように英語もドイツ語も分からなくても旅の工程は自由よね

一度地名をインプットしておく作業は面倒だと思うかもしれないけれど、ドイツ語のスペルは一般的じゃないからお薦めです

英語のアルファベットに無い文字も含まれている地名はなおさら準備がしてあると焦らないですみます。

「ドイツの旅にはドイチェバーンのアプリはお勧めですよ―

 

 

 

 

続く

 


第47話《オランダの空港と機内での席の変更》

2023年08月22日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

この旅の写真はこちら

見慣れているスキポール空港に到着しました。

「何となくホッとしちゃいます

もう慣れた空港で寄りたい場所も楽しみな空港です

なのに・・・

今回は大規模な改修工事のためにショッピングなどを楽しむことが出来なくて残念

「仕方ないよね

「早目にゲートに移動してゆっくりしましょ

成田行きの出発ゲートは大体いつも『F』になります。

 

「わあ 人が一杯」とても混んでいて座ることも出来ない程です。

「ちょうど春休みが終わる時期だから帰国ラッシュかな

混んでいる中でスペースを見つけて搭乗時間を待ちました。

その後もいつもと同じようにスムーズに搭乗も出来て自分のシートに座ります。

「この便は満席みたいね」空席が見当たりません。

こうして出発まで身の回りを長時間のフライトに備えていると、突然隣の女性から声を掛けられました。

「〇×△□

たぶん頼まれているらしいことを想定して首を横に振りながら「No

「ちょっと気が引けるんだけど

「10時間以上のフライトのために早々に予約した通路側のシートなんだよね。」

彼女はもちろん英語で話しかけてきました。

「前のシートの真ん中の席の男性が一緒に旅をしている人みたいね

混んでいて席が3人掛けの中央の席を前後でしか取れなかったようです。

一人旅の私に席を代わって欲しいとの申し出のように感じました。

「一人旅だからお願いをしてきたみたい

「でも、中央の席は長時間のフライトでは避けたいんだよね

拙い英語で、通路側の席を選んで予約したので代われないことを伝えました。

「伝わったかどうかは疑問だけど」こうして飛行機は離陸の時間を迎えてしまいました。

 

「カップルが前後の席になっちゃったなんて気になるわあ

「周りを見ても空席は見当たらないし

「そうだ 日本人のキャビンアテンダントが来たら聞いてみよう

私は前方でも後方でも、通路を挟んで中央でも、通路側だったらどこに代わっても問題ありません。

「離陸直後だからアテンダントの方々は忙しそう

「日本人じゃないと上手く伝えられないし

こうして日本人のアテンダントの方を目で追ってやっと話しかけることが出来ました。

アテンダントの方には「隣の方が前後で座っていること」「代わってほしいと頼まれたこと

「夜中のトイレを考えて早々に通路側を予約したので、通路側の条件は外せないこと

これらを整理して、私自身は通路側が叶えばどの場所でも移動してもよいことを伝えました。

「無事に代われる席があればいいのにな

「せっかく一緒に旅行していたら隣同士で座りたいよね

 

しばらくすると日本人のアテンダントの方が私の所にやって来ました。

『窓側ですけれど、非常口の席が1つご用意出来ます。』

「おー 非常口の席なら足元は広いし、立つのは自由だよね

私は『そこに移動します』と伝えて、貴重品を持って移動の準備をしました。

アテンダントの方がお隣の女性に事情を話してくれましたよ

お二人ともとても嬉しそうな表情でお礼を言ってくれました。

「私も、あのお二人も、満足な移動が出来て良かったなー

「足元が広いのは楽チンよねー

こうして成田空港に到着して、元の席の頭上に入れてあった手荷物を取りに戻ると、またまた嬉しそうにお礼を言われちゃいました。

「良かった お断りしたまま隣に10時間はやっぱり気になるよね

 

 

 

 

続く

 


第46話《空港へはタクシーで!》

2023年08月21日 | 2015年デュッセルドルフ・ハンブルグ

 

この旅の写真はこちら

4月6日はいよいよ帰宅日です。

「長いと思っていたアパートメントの暮らしも終わっちゃった

帰国の今日も復活祭の休日の月曜日です。

「休日だからアパートメントのスタッフには会わずに帰国なんだよね

「お礼が言いたかったなあ

今回の宿泊先は中央駅に近くて綺麗でとても過ごしやすいアパートメントでした。

「日本食のレストランやスーパーも近くて助かったなあ

私の場合、洗濯は靴下と下着位だったので入浴のついでに済ませちゃいましたが、アパートメントの最上階にはランドリーもありましたよ

「長期滞在にも便利そう

 

中央駅が近いのでスーツケースを引いて駅に向かいました。

駅にはベンツのタクシーが並んでいます。「さすがドイツだわあ

「ガイドブックを見るとタクシーなら空港まで10~15分位なのよね。」

「タクシー代も16~20ユーロって書いてあるし

帰りは疲れているのでこれくらいだったらタクシーを利用することにします。

「ドイツに来たんだもの。 ベンツのタクシーには乗ってみなきゃ

タクシー乗り場で先頭のベンツに乗車します。

「ドライバーさんは中東の方かな

ドライバーさんが話しかけて来ました。

「どこから来たの」日本からと伝えると、ドライバーさんはイラン人だと教えてくれました。

「ターミナルはどこ

そう聞かれて初めて、ターミナルを調べていなかったことに気が付きました

「えーデュッセルドルフ空港ってターミナルが分かれているの

急いで印刷してきている航空券を広げてターミナルを探します。

「どこにも書いてないし

「到着した夜だって気にならなかったし

アタフタしている私にドライバーさんは真ん中のターミナルBで降ろしてくれました。

「単純な空港で良かった

 

デュッセルドルフ国際空港はターミナルABCがあって横並びなので、どこのターミナルでも簡単に移動が出来る動線になっていました。

「わかりやすくて助かった~」でもドイツで3番目に利用客の多い空港らしいです。

空港に到着すると目の前にはベンツ。「さすがドイツよねえ

びっくりしたのはキリン

「キリンなのに鼻がゾウなんです

調べるとレンタカー会社の宣伝となっていました。

「どうして『キリンだゾウ』なのか疑問

デュッセルドルフ空港のシンボルとか書かれているので、ずっとここにあるようです。

休む場所を探しているとこんどはユニークなカエルの置物が座っています

ネットで検索しても、みなさん分からないようです

 

電光掲示板でターミナルを調べて移動。

「チェックインも終わったしショッピングにでも行こうかな

デュッセルドルフは小さな空港と思ったけれど、ショップやカフェがわりとたくさんあって楽しいですよ

そろそろ手荷物検査を受けてゲートの方に向かうことにします。

何だか不思議なカフェがあります

「オレンジで派手過ぎ~」日本人には落ち着けそうにないけれど曲線のデザインが綺麗です。

一応ゲートまで一度行ってみることにします。

「えっ 今度はラクダ」ゲート近くまで来たら、ラクダが置かれています。

「ラクダの目の中にラクダ~

ネットで検索をしてみました。

『CAMEL SMOKING LOUNGE』ここは喫煙の場所のようです

「キリンにカエルにラクダって・・・」

「日本人と違う感覚だわあ~

何だかよくわからないところに興味がわく空港でした

「それに綺麗な空港ですよ

 

 

 

 

続く