with Anne

SCOUSE HOUSEさんのメルマガに寄稿した
2019年までのサッカー観戦記。
そしてこれからの旅の記録です。

第18話《アンフィールドに向かうのも慣れて来たよね》

2023年05月31日 | 2013年クリスマスイブのリヴァプール・チェスター

 

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クィーンスクエアに移動して117番のバスに乗車します

「何だかこんなに普通に移動している私がいるなんて不思議

「アンフィールドの前のバス停でNahoさんが待っていてくれるなんて嬉しいなあ

旅行前に約束をしていました。

「これからバスに乗ることを知らせなきゃ

今日は試合後にNahoさんのお宅にお邪魔させて頂きます。

今回は、お子さん達にクリスマスプレゼントを日本から用意して来たので、試合前にお渡しすることにしました

「観戦の時に荷物が多いと周りの方にも迷惑になっちゃうかもだし。」

「試合前にプレゼントだけ受け取りにバス亭に来てね

 

バスがアンフィールドの前で停車しようと速度を落とし始めました。

「わあ NahoさんとHanaちゃんだあ

「こんなに遠くに来て、こうして会える人がいるって本当に感激

クリスマスプレゼントを預けて、試合が終了したら連絡する約束をして一旦お別れをしました。

連絡はSNSのメッセージを利用です。「電話は同じ国にいるのに国際電話だもの

今回の旅はWi-Fiのルーターを借りてきているのでいつもより便利です

「ホテル以外だってネットが繋がっているから、色々な利用の仕方が可能ですよ

「英語が話せない私には、いつもWi-Fi使えるって特に心強いよね

 

Nahoさんとお別れしたら、Takaさんと待ち合わせている場所に移動することにします。

「お久しぶり」Takaさんともすぐに会うことが出来ました。

「わあ 試合後にサインを貰いに行くの

Takaさんは選手のサインを貰う計画なので、私も連れて行ってくれるとのこと

観戦の席が離れているから、試合後の待ち合わせ場所を決めて頂きました。

「ここで選手に会えるのねー

「今日は誰がサインをくれるのかなあ

 

途中、フードコートも今回はクリスマスの雰囲気満載で賑やかです

「やっぱりクリスマスの雰囲気っていいなー

「ウキウキして来ちゃうものね

サインを貰える場所は人の流れと逆なので、試合後は直接その場所で会うことにしました。

「Takaさんも私もメインスタンド側なんだけれどね。」

「お互い反対側のゴールに近い席なんだよねー

待ち合わせ場所も教えて頂いて、プログラムの購入も済ませて観戦の準備はOK

「じゃあ、後でね

「あれっ

「ミナコさんにお天気を心配して頂いたけれど・・・」

「いつのまにか青空が綺麗

 

 

 

 

続く

 


第17話《久しぶり! ミナコさんとの再会》

2023年05月30日 | 2013年クリスマスイブのリヴァプール・チェスター

 

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リヴァプール初日の朝が訪れました

カーディフ戦はランチタイムキックオフなので、朝のうちにミナコさんにお会いすることになっています。

待ち合わせの場所はリヴァプールライムストリート駅内にあるカフェのCOSTA

「凄く久しぶりだからお互いに分かるかなあ・・・」

スカウスハウスさんには、一応私のバッグの柄を伝えて頂いています。

COSTAの前で少し待っていると、前方から日本人の女性がこちらにやってくるのが見えました

「ミナコさんかも」すぐに分かりましたよ

「心配の必要ななかったかもね

 

「お久しぶりです

お会いするのは2度目なので、すぐにお話が盛り上がります

「初めてミナコさんにお会いした時にクレジットカードを無くしたんですよ

「リヴァプール行きの列車ってスーツケース置き場が無くて・・・」

そんな昔のお話から昨夜の鉄道のお話まで、思わず会話が弾んじゃいます

何のためにお会いしているのか忘れちゃいそうなくらい盛り上がっちゃいました

「肝心のチケットのことを忘れないようにしなきゃ

ミナコさんは、そんな楽しげな会話を一緒にいらしたご主人に通訳もしてくださいます。

「最初にお会いした時にもご主人と一緒でしたよね

「とっても仲の良いご夫婦なんですね

 

ミナコさんが今日のお天気の心配をしてくださいます。

『今日は雨が降るらしいですよ

天気予報を見せられたとしても、何だかこれから雨が降る気がしない私。

「今までも雨が降ったことがないから大丈夫かも

全然説得力のない理由で相変わらず自信ありげな私の発言

まだまだ話したいことが一杯でしたけれど、アンフィールドでNahoさんやTakaさんと待ち合わせがあるのでそろそろお別れです。

 

クリスマスに観戦に来たので、ミナコさんが可愛い手書きのクリスマスカードをくださいました

「なんて可愛らしい素敵なカード

今年は何もかもが忘れられないクリスマスになりそうな予感ですね。

こうしてミナコさんとのお別れは名残惜しかったけれど、アンフィールドに向かうことにしました。

駅のチケット売り場で「セイヴアウェイチケット」を購入します。

「往復使えるから楽チンだもの

これはエリアを指定しなくちゃならないので事前にEriさんに確認してきています。

「『this area』で大丈夫だから簡単で良かった

 

 

 

 

続く

 


第16話《到着したよ! リヴァプール!》

2023年05月29日 | 2013年クリスマスイブのリヴァプール・チェスター

 

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「わあ~ お久しぶり

ライムストリートの駅に列車が入ると、何だか戻って来たみたいにホッとします

21時過ぎはまだまだ駅は賑やかでした。

「年末だからかな」「ホテルも近いから夜の到着でも安心です

改札を出てホテルに向かおうとるすと、明るいお店が目に入りました。

「M&Sがまだ開いているじゃない

「マンチェスターの空港で買ったビールはもう冷たくないよね

「ここでビールを買うしかないじゃない

駅構内のM&Sに入って、ビールと少し大きめボトルのミネラルウォーターを購入しました。

「オープンしていることが分かっていたら空港で買わなかったのになあ・・・」

大きな駅の近くのホテルは、一人旅にとっては、スーパーやコンビニがあって助かります。

「街のスーパーより早い時間から遅い時間までオーブンしているからね

「この時間にまだオープンしてたなんて」「かなりラッキーだったなあ

 

これから前回も宿泊したホテルでチェックインです。

「確かインターネットはパソコンとスマホ別々だったよね

もう分かっているから2台使いたいと伝えます。

セキュリティコードの用紙を私に差し出してスタッフは話し始めました。

「2日間

「two daysって聞こえてきたよねえ・・・」

「またカウンターに来い

私に理解できる範囲では「セキュリティコードの用紙を持って2日後にカウンターに来るように・・・」と感じました。

「とぎれとぎれに聞こえて来た単語を自分で連想して繋げてみただけなんですけどね

「それ以降も使うなら2日ごとに更新するってこと

「このホテルは相変わらずネットの手続きは面倒だなあ・・・」

 

部屋に入って最初にパソコンを繋げたり、スマホの充電のために配線を始めます

「充電には時間がかかるものね。」

このホテルはテレビやポットやドライヤー以外の空きのコンセントの差し込みは1つ

「これがとても不便って感じてたんです

そこで今回は『海外用のたこ足配線用コンセント』を購入して来ました

「これが便利~

コンセント口のCタイプが1つあれば、あとは日本のタイプのままたこ足の口分使えちゃいます。

「しかもコンセントが洗面の方にあっても、コードが長いから差込口を机の近くまで持ってこれます

「いままでなんで気が付かなかったんだろう・・・」

「パソコンだってスマホやカメラの電池の充電だって一度に出来ちゃうなんて

「海外旅行の必須アイテムですね

初めてで不安だったマンチェスター空港からのリヴァプール入りも、下調べのしつこさが功を奏して楽チン移動が出来ちゃいました

「明日の昼にはカーディフ戦を観戦です

「今夜は応援のために疲れをとることにします

 

 

 

 

続く

 


第15話《意味不明なプラットホーム》

2023年05月29日 | 2013年クリスマスイブのリヴァプール・チェスター

 

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マンチェスター空港駅の中に入りました。

電光掲示板で乗る便のプラットホームを確認すると『2B』と書かれています。

「下調べの時から『1B』とか『2B』とか気が付いていて不思議だったのよね

プラットホームに下りて来たものの、数字の後ろのアルファベットの意味が分かりません。

「どうみてもプラットホームはそんなにないよ

いまいるプラットホームの番号を確認すると『2A』と書かれています。

「私が乗るのは『2B』なんだけど・・・」

「いったいどこに行ったらいいの

 

訳が分からなくてキョロキョロしていると若い女性が私に声を掛けてくれます。

「エディンバラ エディンバラ

私が首を横に振ると彼女は急いで『2A』に停車中の列車に乗車しました。間もなく電車は発車ベルもなく出発

「こちらでは発車のベルがならないから緊張するよね

その女性は動き出した電車から私に笑顔で手を振ってくれています。

「ヨーロッパに来るとみんな優しく声を掛けてくれるんですよね

「知らない同士でもすぐに話しかけてくれたり

日本ではあまり知らない人に声をかける習慣がないですね。

私が尋ねている訳ではない時でも、分からなそうに感じた時には、よく声を掛けて頂けます。

「外人だからとしても、みんな優しいんだなあ

 

『2A』のホームを先の方へ歩き続けたら『2B』と表示を見つけました。

「なにこれ ホームを縦にAとBに分けているの

しかもBはずっと先の方だから待合室も無くて寂しいです。

「ここで乗車する電車を待っているのは暗くて寒いし

『2A』に戻って待合室の中で待つことにしました。「でも落ち着かない

「だって発車の案内とかあったとしても聞き取れないし

「発車のベルもこちらでは無いもの

 

『2B』のプラットホームに電車が入って来ました。

「これに乗車するのね

「夜は外が暗くてマンチェスターピカデリー駅の到着が分かるのか心配

そんなことを思っていると、車掌さんがチケットの確認にやってきました。

「○×△□・・・マンチェスターピカデリー・・・○×△□」

やっぱり車掌さんもマンチェスターピカデリーで乗り換えるように言っているようですよ

「ナショナルレイルのホームページのオックスフォード乗り換えって紛らわしいよね

時間を確認すると、そろそろマンチェスターピカデリー駅に到着時間です。

「この駅がそうなの 次の駅かなあ・・・」

賑やかそうな明るい駅が見えてきたので近くの方に尋ねます。

「マンチェスターピカデリー」笑顔で頷いて頂けました。

「こうやって単語だけで乗り切るんだよね

無事にマンチェスターピカデリー駅で降りてそのままリヴァプール行きを待ちます。

「やっぱり降りたホームでの乗り換えが楽だよね

「スーツケースがあるんだもの。 プラットホームの移動なんて考えられない

この接続は待ち時間が5分だから、すぐにリヴァプール行きが入って来ました。

 

夜遅い時間なのに、乗車する人が多くて驚きです。

「いつも通り荷物置き場にスーツケースを置いて

「ない

ナント リヴァプール行きには荷物を置くスペースがないんです。

大きな荷物を持っている旅行者は、みんな乗車口のある狭いスペースにいるしか ないようです。

「そのスペースってトイレのあるところですよ

私は何とか数個だけある折り畳み式の椅子に座れました。

「もちろんスーツケースを手で押さえながら座っています。」

立っている方々は、トイレの利用者が来ると狭い空間で荷物を持って移動しなければなりません。

「まあ、これ位ならまだ少しは空間があるしね

間もなく、列車はマンチェスターオックスフォードのホームに入りました。

「わあ 凄くたくさんの人々

ナショナルレイルのホームページではこちらの駅の乗り換えになっていることを考えたら当たり前です。

もちろん、ここから乗車する人々もスーツケースなど大きな荷物を持った旅行者が多い。

「なのに荷物置き場が無いから、乗客は扉の奥の座席に移動出来ない

 

車両の間の小さな空間が大きな荷物と人々であふれそうです。

トイレの利用者なんかきたら、身動きが取れなくて大変な状態になっています

「マンチェスターピカデリーで乗り換えて良かった

「とりあえず簡易シートでも、座って落ち着いていられるわけだし。」

リヴァプールまで1時間程、この足の踏み場もない空間で大きな荷物と共に過ごすのはかなり大変そうでしたよ。

しかも途中の駅で降りる方がいたりすると、ドア前の人は荷物と共に、なけなしの空間で通路を空けなければなりません

「同じホームで乗り換えがいいよねー

そう思ったことがきっかけで、ホームにこだわってしつこく調べたことがこんなに役に立つなんて思いもよりませんでした。

「不安からのしつこさが功を奏したね

 

 

 

 

続く

 


第14話《あんなに調べたマンチェスターピカデリーの乗り換えは?》

2023年05月29日 | 2013年クリスマスイブのリヴァプール・チェスター

 

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マンチェスター空港に到着しました

多くのイングランドの人達が入国を済ませているのにせっせと入国カードを記入してる私です。

「だから前もって渡して欲しいのに・・・」「スペルを確認しながらだから手間が掛るんだよね

入国はとても簡単に終わって荷物を受け取りに行きます。

「随分遅くなっちゃった

「あれっ

「何だかみんなボーっとしてるよ

荷物が出て来るのにかなり時間が掛っているようです。

「・・・遅い」「なんでこんなに遅いの

「やっと出て来た~

喜ぶのもつかの間。ずっと同じスーツケースだけが回り続けています。

「また同じスーツケースだ

「いつもよりかなり待たされているよね

スーツケースもやっと受け取ってこれからが長い移動の始まりです。

「まずはビールを買ってからね

リヴァプール到着は21時過ぎになるので、ここで水とサンドウィッチを買います

「そして温くなっちゃうのを覚悟でビールもね

 

スカウスハウスさんやTakaさんからのメールを思い出しながら慎重に歩きます

「station・・・station・・・」駅を目指して歩くと外に出る表示がありました

「屋外を暫く歩くって聞いていた通りだ。」

「何だか渡り廊下を歩いている感じ

「夜だからかあまり人が歩いていなくて寂しいなあ・・・」

再び建物内に入るとちょっと殺風景な場所です。

「エレベーターは・・・

表示に沿っていると数人の方が何かを待っているようでした。

「この人達も駅に行くのかなあ。」

「それならついて行ったらいいよねー

エレベーターに乗ってstationと書かれた階を見ると押されてなくてガッカリ

「みんな他の階で降りちゃうのね

エレベーターを降りて表示通りに歩き始めると、やっと空港の建物内って感じの明るい通路になって来ました。

「行き交う人も多くなって来たね

「他のターミナルからも集まって来ているからかな

「駅に向かう人たちも結構多いみたい。」

 

鉄道駅のチケット売り場にたどり着くと、自動販売機らしいものが並んでいます。

「でも販売機で買っている人っていない

殆どの人が窓口に並んでいるので私も取りあえず列の一番後ろに並ぶことにしよう

「相変わらずのんびりだなあ・・・」

列は長くなってきているけれど、窓口は1つしか開いていないんです。

しかも女性が長い時間何か相談を始めちゃっています

「ダメダメ ここでイライラするのは日本人丸出し~」

「日本で暮らしている時はこういう待ち時間って少ないからつい

ヨーロッパに来るとこんな風にのんびりな雰囲気だったりすることも多いです。

「時間に余裕のある列車を想定しておきましょうね

 

暫くしてやっと私の順番が来ました。

「リヴァプールライムストリート駅、片道で」クレジットカードで簡単に買うことが出来ました。

チケットを受け取る時に駅員のおじさんは何か私に言いました。

『○×△□・・・ピカデリー・・・○×△□』

「いま確かにピカデリーって聞こえたよ

私が想定していた通り、20:09発の電車で移動することになったんです。

「マンチェスターピカデリーの乗り換えを教えてくれたみたい。」

「もし出発前に詳しく調べなかったら

「ホームページ通りマンチェスターオックスフォードって思っているよね。」

「これで駅員さんからはマンチェスターピカデリーって駅名が聞こえて来たら

「・・・」きっと私はどうしていいか分からなくなっちゃっていただろうと思います。

「調べて来ていて本当に良かった

 

 

 

 

続く