花、昆虫、風景など

日常感じる季節の諸々を、花、昆虫、風景などを通じてアップしていきたいと思います。

新たな想いに

2008年11月13日 | Weblog
ここ暫く忙しくしていて、全くPCにアクセスしていなかった。
やっと何とか一息ついて、一寸一休みの状態になってきた。
久し振りに昔モデルハウスにしていたミニログハウスに行ってみた。



光を浴びて5年の歳月を感じさせてくれた。
ドアには雨の跡がくっきりと付いて、部材を縦に使った場合と横に使った場合の違いをはっきりと見せていた。

今まで色々手を染めてきて、こうして幾つかの足跡を残してきた。
足跡を振り返ってみると今又昔の夢が蘇ってくる。
コンセプトは今も全く変わっていない。

世代間、職労間の溝を埋めて地域の資源を掘り起こし、その資源を有効に使用して地域全体としての発展を目指す。
それの中心に紀州の山を置く。

その手段として先ずこのミニログハウスキットを提案したのであった。

このハウスは構成部材を子供でも運べるように長さを91cmにして間伐材を使っている。
PTAや子供会などで使って貰って、親と子が共有できる時間を持つ、そのためのアイテムとして売り出したものであった。
地域の手入れされていない山を少しでも手入れできるようになればと思ったが、間伐材も当時12000円/m3無ければ林業家は動かないと言う話もあり、PTAや子供会の動きも非常に鈍かった。

結局このハウスは製造を中止し、工場もたたんだのである。
足跡の一つであるこのハウスも、今は物置としてひっそりと活躍している。
これが学校教育の場で活躍してくれれば有り難かったのだが、今までの経済至上主義の中で父兄も教師達も動こうとはしなかった。
残念ではあったが、これも一つの結果だと思えば自分の中で納得もいく。
より多くの人を上手く説得して納得して貰うことの難しさ、自分の想いだけでは事は動かないと言うことをこのログハウスで学んだ。

ここからの帰りの夕焼けは素晴らしかった。



この夕焼けに見送られながら、これからの新しいビジョンを確実に発展させるべく気持ちを新たにしたのであった。