2022/6/14付けのニュースで「侮辱罪」厳罰化の改正法成立のニュースが出ているが、厳罰化は間違いであったと思う。SNSで誹謗中傷が目に余ることが背景であるようだが、侮辱と思われるSNS投稿に対して匿名性を減らす方向にて対応すべき(具体的には侮辱と思われる投稿の発信者を追跡する方法の法的簡素化など)であり、「侮辱罪」厳罰化にて対応すべきではなかった。
SNSの中傷が原因で自殺したと思われるプロレスラーの母親が歓迎のコメントをしている。SNSでの中傷を弁護するつもりはないしこの母親にも同情するが、間違いであったとする理由は今回のような法改正は”表現の自由”を抑圧する道具にもなりうることをも考慮すべきであるから。
ヘイトスピーチは唾棄すべきものである。しかし数年前にヘイトスピーチを取り締まる法律も同様に”表現の自由”を抑圧することに使われる可能性のある法である。
結局のところ、「あなたのSNSでの投稿・発信は”侮辱”である」、「あなたの言動は”ヘイトスピ-チ”である」という理由をつけて言論の自由が抑圧されることが今後あり得るのではないか?との疑問を持つかどうかが分かれ目。
近い将来そのようなことがあるとは思わない。
しかし遠い将来にはないとは言えないのではないか?との疑問を諸氏は持たないのかな。