資さんうどん「610円モーニング」に度肝抜かれる朝身体にも心にも、お財布にも優しい神チェーン25/03/01 6:40大木奈 ハル子様記事抜粋<
飲食チェーンが密かにしのぎを削っているジャンル「モーニング」。午前中の集客が弱い時間帯の売り上げを強化すべく、朝の数時間だけ提供される限定メニューの数々は、コスパ抜群かつ店の特色が強く表れ、どれも魅力にあふれています。
今回ご紹介するのは「北九州のソウルフード」の異名を持つ、「資さんうどん(すけさんうどん)」です。九州を中心に展開する人気うどんチェーンが両国にニューオープン。
初の東京23区への進出ということで、オープン当日は170人の行列ができるほどの大盛況となり、さまざまなWEBニュースで大きく取り上げられました。
そんな話題沸騰中の「資さんうどん」には、朝限定のお得な定食メニューがあるということで、さっそく食べに行ってまいりました。
(今回は記事に掲載しきれなかった写真もたくさんあるので、画像ページもお見逃しなく)
お手頃価格のうどんチェーンだけど、フルサービス
「資さんうどん」の味については後ほど詳しく書き記しますが、東京初出店ということで、まずはざっくり概要をお伝えさせてください。
長らく関東には未出店だったのですが、2024年9月に外食大手であるすかいらーくホールディングスの傘下となり、12月に八千代店(千葉県)、2025年2月24日には両国店と、関東に新店舗を立て続けにオープン。快進撃が始まりそうな気配がプンプン漂って
メニューはうどんのほかに、丼やカレー、おでんにおいなりさんにミニぼた餅など、子供の頃に近所の商店街にあったうどん屋さんのメニューのようなラインナップ。
お値段は、最安値のかけうどんが税込390円、看板メニューの肉ごぼ天うどんが税込790円と、「丸亀製麺」や「はなまるうどん」「つるまる」などのお手頃な価格帯のうどんチェーンと大きな乖離はありません
大きく違うのは、フルサービスだったところ。
リーズナブルなそば・うどんのチェーン店って、セルフサービスがほとんどで、出来上がるまでカウンターの前で待たなくてはいけないというイメージがあったのですが、「資さんうどん」は、各テーブルに設置されたタブレットでオーダーするだけでOK。退店時も返却口に戻す必要はありません。
資さんうどんの朝限定メニューは4種類
「資さんうどん」両国店の朝限定メニューは4種類。
メニュー表の写真とともに見ていきましょう。

・かしわうどん定食 税込540円
・大海老天うどん定食 税込610円
・きつねうどん定食 税込510円
※ホームページに掲載されている朝定食とは、一部メニューが異なります
ミニうどんに、中ライスと、辛子高菜・明太子・卵焼きが乗ったおかずセット、味付けのりが付いています。提供時間は朝5時から10時まで。
ほぼ500円で北九州の味を堪能 きつねうどん定食510円

まず驚いたのが麺の太さです。九州と言えば、柔らかい細めの麺を使用した、博多うどんをイメージする人も多いはず。「資さんうどん」のうどんは、コシがあるさぬきうどん系の太麺を使用しています。
ただし、ゆで時間がかなり長めのようで、うどん自体はかなり柔らかめ。そのため、口当たりはふんわり、噛むと中がもっちり。絶妙な食感のコントラストが楽しめます。

スープも薄味の博多うどんとは一線を画す、しっかりしたお味。お店で毎日何度も仕込んでいるというこだわりの出汁は、鯖節や昆布、椎茸で丁寧にひいているそう。
色は薄めながら旨みが強く、輪郭がはっきりした味わいです。体にも、心にも染み入る味です
うどんのトッピングは、甘く煮た三角のおあげに、かまぼこ2枚と、青ネギ。厚みのあるおあげは、噛むと甘辛い煮汁がじゅわりと口の中に広がります。
スープに溶け出した油揚げの油分と煮汁が出汁に加わり、スープの味も徐々に変化していきます。
揚げたてサクサクの、大海老天うどん定食610円

朝定食で最もお得感が強いのが「大海老天うどん定食」税込610円です。
単品だときつね(ハーフ)は税込70円、大海老天は1尾230円なので、差額は160円なのに、プラス100円で注文できるというのは、ありがたい限りです。しかも大海老天は、あらかじめ揚げたものではなく、揚げたての海老天が別添えで出てきました。そのまま食べて衣の歯触りを堪能するもよし、うどんに乗せて出汁の染みたふわふわの衣を味わうもよし、1尾で2度おいしいうえに、財布には優しい。
衣はサクサクで、海老はアツアツでプリプリです。衣の中には、大海老の名称に偽りなしの立派なエビが入っていました。
お世辞ではなく「敷居の高い蕎麦屋さんの海老天ですよ」と言われてもわからない品格で、スーパーで買うアルミの鍋焼きうどんのような、衣だらけの偽装海老天とはまるで違います。
九州の味を東京で楽しめる、ごはんの友たち
嬉しかったのがおかずセットと味付のりです。
おかずセットは、角平皿に乗った辛子高菜に明太子、お砂糖が多めに入った甘い卵焼き。さらに味付けのりは、福岡県行橋市の田中海苔謹製。高菜と明太子をご飯に混ぜて、味付けのりで巻いて食べれば、東京にいながら九州の朝ごはんを食べている気分に浸れます。

無料トッピングのとろろ昆布は、ごはんに乗せて食べるとふわふわ、うどんに乗せて食べるとスープに旨みととろみを与えてくれます。
とろろ昆布はおいしいけれど高いため、日常的に食べることは少ないので、ここぞとばかりに食べたくなりますが、「とろろ昆布は入れすぎると出汁が辛くなります」という入れすぎ注意のポップがあったため、踏みとどまり、適量をおいしく食べることができました
天かすは店内製造で、スーパーなどで手に入る市販品よりも大粒でカリッと揚がっています。
塩をかけてそのまま食べても、良い酒の肴になりそうな香ばしさ。とろろ昆布と天かすをうどんにトッピングすることで、味に深みが加わって、そのままでもおいしいスープがますますおいしくなり、最後の一口まで飲み干してしまいそうになりました。
資さんうどんブーム到来の気配!?
九州ではお馴染みの「資さんうどん」ですが、東京では目新しく、価格帯も手頃、そして何よりおいしい。「ちょっと遠くてもわざわざ行きたいお店」という印象を持ちました。
店舗のつくりは回転寿司店に似ています。入り口には待合椅子が並び、客席はカウンターとテーブル席を組み合わせたレイアウト。
カウンター席はサッと食べたい人にぴったり、テーブル席はベンチシートになっており、ゆっくりしたいファミリー層にぴったり
昨年「資さんうどん」をM&Aした、すかいらーくホールディングスは近年、「何でも食べられるファミリーレストランを減らして、その店でしか食べられないメニューがある専門店を増やす」という戦略にシフトチェンジしているのですが、「資さんうどん」はその戦略にドンピシャです。
もしかしたら、日本中のロードサイドにある「ガスト」の店舗跡に「資さんうどん」が続々とオープンする未来が近いうちに来るかもしれません。
隣で肉ごぼ天うどんを食べている夫婦の「ふわふわしていておいしいね」という会話に聞き耳を立てて、次は肉ごぼ天うどんを食べるぞと、心に誓う朝です。
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