シャオさんのつれづれ思う故に(BLOG版)

私、シャオが日々の移ろいの中で、感じたこと、思ったことを書きためていく所です。

果てなき膨張の果てに…

2009年02月16日 23時40分26秒 | 日常のつれづれ
 今日、NHKスペシャルで放映された「沸騰都市」の最終回の舞台は東京でした。
 江戸の頃から、この町がどういう風に膨張していったのかというのを解説してくれれば、もうちょっと良かったのですが、それでも、見応えがある番組でした。
 一昨年、西新宿JCT~高松JCTまで開通した首都高中央環状線(山手トンネル)の話、東京のJR、私鉄、地下鉄の11の路線、上下水道、陸橋の桁等々、数え上げたらきりがない位の構造物との戦いの果てに出来上がったのが、山手トンネルであり、そして、さらに品川方面へと進む工事も先日着手したそうです。
 また、JR東海のリニア計画の話も出てきましたが、この場合、東京~名古屋~大阪が一時間に結ばれる。
 これによって、東京という都市の吸引力は、さらに強化されると言う話でした。
 また、もう一つの話として、三菱地所が40年かけて行おうとしている丸の内の再開発や森ビルが行おうとしている虎ノ門の再開発の話、ちらっとしか出ませんでしたが、東京スカイツリーの話もありました。
 丸の内の話では、外資系企業やこれからインドから日本へ進出しようとする企業のコンサルタントの話もありました。
 そのインド人コンサルタントが言うには、「丸の内ほど大企業が集積した場所はない」そうです。
 実際、丸の内近辺には、日本を代表する企業の本社が70社以上あるそうです。
 影の部分として、森ビルの再開発の下りで、虎ノ門の町に1世紀半近く住んでいた方が、一度立ち退かれると言う話のがあり、取材を受けた方が寂しそうな表情を浮かべて言っていました。
「何かを得るためには、何かを捨てなきゃいけない。けど、核となるもの、大切なものだけは残していきたい」
 この方以外にも34世帯が虎ノ門の自身の住まいを、森ビルが買い取ることになり、再開発完了後、この土地へまた戻る方もいるそうです…。
 それから、豊洲地区の人口急増で小学校が出来、そこで「地域」というものを作ろうと奮戦する校長先生の話も、すごく印象深かったです。
 豊洲の子達は、マンションという所で行き来すれば友達とすぐ会える。
 けど、大人と子供の交流は?
 色々、考えさせる場面でした。

 効率性を求めて、海を埋め、空の高見を目指し、地下を掘る。
 その果てに見えたのは…。
 プロダクションI.G製作のアニメーションでは、今から20年後「東京」という都市自体が「モンスター」と化す話でした。
(細かい話はアーカイブで上げられたときに見てみると良いかと思います。)

NHKスペシャル|沸騰都市(全8回)

 宮迫さんの静かな語り口が個人的には、すごく印象深かったです。
 ただ、ナイツの漫才は、ファンの方には申し訳ないけど、こういう場ではいらなかったかな?
 そこがなければ、すごく良かったのですが…。
 でも、見ている者をグッと引きつける、そんな番組でした。

 もうちょっと文化面も掘り下げてみれば、もっともっと良かったんですけどね。
 例えば、おたく文化とかファッションとか、そこにも、東京が新陳代謝を起こしている現状が見えてくると思うのですが…。


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