ジョークカフェ!開心笑話!

中国笑話の翻訳を中心に落語やなぞなぞ、時々日記を書いています。ジョークをネタに一休みできるサイトを目指します!

去年の11月に発表した丁聡の笑話

2014-11-05 | 丁聡の古代中国幽黙

餅 2013-11-03

 餅を売っている男、売り声に力がない。客がどうしたのかとたずねたら、男が「腹が減って声が出ないんだ。」という。「じゃ、売ってる餅を食べたらいいじゃないか!」と客が言うと、男は小さい声で「実はみんな腐ってるんだ!」

兄弟で靴を買う2013-11-01

 兄弟二人でお金をためて新しい靴を買った。

 毎日昼間は兄が履き、弟は全然履けなかった。それで、弟は兄が寝た後、夜中中あちこち歩き回った。

 それで、新しい靴はあっという間に靴底がすり減ってしまった。

 そこで、兄が弟に「俺たちもう一度金をためて新しい靴を買おうよ。」と言った。

 弟曰く、「買わなくてもいいよ。また眠れなくなっちゃうから。」

仏像と老師像2013-10-31

 ある寺院の中で老子の像が左に、仏の像が右に置かれていた。

 ある僧がこれを見て、「仏法は広大なものだ。なのに、仏像がどうして老子像の右に置かれてるんだ?」と言い、仏像を老子像の左に移した。

 また、ある道士がこれを見て、「道教は極めて尊いものだ。なのに、どうして老子像が仏像の右に置いてあるのだ?」と言い、元通り、老子像を仏像の左に移した。

 こうして二つの像は何度も移動させられた結果、汚れてあちらこちら欠けてしまった。

 老子像が仏像に笑いながら言った。

 「私もあなたも、もともとちゃんとしていたのに、二人の小人(しょうじん)のせいでボロボロにされてしまいましたね!」

眠い2013-10-30

 昔、中国の華亭という地方の役人が、その土地の名士に会うために出かけた。客間で待っていたが、主人がなかなか出てこないので、椅子に坐ったまま眠ってしまった。ほどなく主人は出てきたが、客が椅子で眠っているのを見て、起こすに忍びず、自分もまた向かい側の椅子に坐って寝てしまった。

 まもなく、今度は役人が眼を覚ましたが、向かい側に主人が熟睡しているのを見て、また眠ってしまう。それから、主人が眼を覚ますと、客がまだ眠っているのを見て、また寝てしまう。

 役人が眼を覚ませば、主人が寝ているので自分も寝てしまう、主人が目を覚ませば、役人が寝ているので、自分も寝てしまうという具合で、とうとう、日が暮れてしまった。

 そして、役人は眼を覚ましたとき、相変わらず眠っている主人を見て、そっと家を出た。主人も目を覚まし、客がいないのを見て、そのまま部屋に戻ってしまった。


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