あべっちの思いをこめた雑記帳

シャボン玉 飛ばそ

 小学2年生の孫娘が日曜日に遊びにきた。というよりも、息子夫婦がわが家の近くに用事があり、その間の3時間ばかりを預かることにしたのである。

 7歳ともなるともはや遊びの名人だ。トランプのババ抜きと神経衰弱を一回ずつやったが、いずれも私は3人の中での完敗であった。一位は言わずと知れた孫。手を抜いたつもりは決してないが、結果として勝てなかった。敗因の一つは、テレビで巨人戦の中継をやっていたのが響いたのかもしれない。

 次に遊んだのはシャボン玉飛ばし。 
 小さい輪を、たくさん作る。そして中くらいの輪のもの。次は何やら大きな20センチ以上あるセルロイドの輪の形をした器の中に、シャボン玉の液を入れ、輪っかの同じくらいの大きさのものをその上にかぶせた。そして、どでかいシャボン玉を作って、みるみる飛ばしている。
 それは風に乗り、道路の先へ。あるいは飛ばずにすぐ割れたり。風に気持ちよさそうにゆられて、屋根の上まで飛んで、こわれて消えたものもある。  
 同じように私も孫の真似を何度かしたが、なかなかうまくいかない。孫は子どもとは思えないほど上手に作り、上手に飛ばす。子どもだから上手に飛ばせるのかもしれない。
 
 そうこうしているうち私は無意識に「シャボン玉」の歌を心の中で口ずさんでいた。作詩した時の野口雨情の気持ちはいったいどんなだったろうかなどと思い浮かべながら。
 そして、この子とあとどれくらい、このような遊びができるのかなどと思っていた。

              「つれづれ(107)シャボン玉 飛ばそ」

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