まだソメイヨシノの開花宣言が出たばかりというのに、満開のシダレザクラを今日は見た。
1回目はその花びらに気づかなかったから、古びた巨木をただボヤッと見ただけ。しっかり見たとはいえないのかもしれない。
2回目は一緒に行った仲間が「8分咲きだよ」と、そのシダレザクラの咲きっぷりを教えてくれた。
3回目はほんとうにそのシダレザクラをのんびり、ゆっくり、たっぷり、しみじみと見た。地元の人の話では、前日がちょうど満開になったとのこと。
わが町の近郊に樹齢250年近くにもなる20メートルもあるシダレザクラがあるというのは、以前から聞いてはいた。けれど、これだけの見事なシダレザクラがあり、観光客がほとんど来ないというのは不思議だ。もっとも、行政側がほとんど宣伝をしないし、旅行会社もまったく手を出さない。ひょっとしたらこの桜の存在を知らないのかもしれない。
8日前と、3日前と、今日の3日間。
来年もきっと会いたいと思う。
「季節の花(56)シダレザクラを3回も見る」