あべっちの思いをこめた雑記帳

七夕

 6月下旬頃から、あちこち商店街などでは七夕気分になってくる。早いところでは、中旬くらいにはその飾り付けをしている所もあるようだ。地方によって、新暦と旧暦の違いはあるが、その伝統行事を取り入れた商戦たけなわさは変わらないなと思う。

 西暦723年7月7日に山上憶良が万葉集に
 天の川相向き立ちて我(あ)が恋ひし君来ますなり紐解き設(ま)けな
と詠んでいる。
 この頃はまだ貴族階級の人たちが星祭りを祝ったとのようだ。だから、七月のことを文月て呼んでいたが、「たなばたつき」と別名をいう。

 七夕は7月6日にから7日にかけてのお祭りである。江戸時代には全国各地に普及していったように書物には書いてある。夜明け前から提灯を飾りつけ、翌日の夜中まで若者たちは楽しい祝日を過ごしたらしい。子供たちは晴れ着で、近所や友だちね家に呼ばれていったとのこと。
 そして年に数度しかない子供たちのごちそうの日である。貧しい中にも、きっとそのごちそうは彼らの心を満たしてくれたであろう。
 
 今日はその七夕。
 全国の子どもたちが、どんな思いでどんな願いを短冊に書き、笹の葉に飾るのであろうか。


  笹の葉に 平和を結ぶ 子の願い
     平成30年8月 「平和の川柳大賞」 横浜YMCA


                       「つれづれ(71)七夕」

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