氷室京介…突如、ステージから引退する旨を発言して周囲を驚かせたのは、既にご存知の方も多いでしょう。
かつては、BOOWYのメンバーとして活躍しテレビにも出演されていましたが、ソロ「氷室京介」となってからは、テレビ出演は控えていたのでしょう、ひたすらに真摯に音楽と向き合い、「ヒムロック」の愛称からも分かるように、彼は ロック の道をストイックに歩いてきた、アーティスティックなミュージシャンだと言えるんじゃないでしょうか。
私が普段、好んで聴いている音楽とは違うため、正直、偉そうに氷室京介を語ることは出来ませんが、
ただ、一言だけ…。
氷室京介の苦渋の決断は、とてつもなく深く深く一言では語り切れない思いがあったと感じます。
両耳の難聴(難聴気味と言うのが正しいのか…?)がひどくなり、満足のいくステージをファンのみなさんへ届けることが出来なくなったことによる、ステージからの引退表明は、とても勇気のいる力のいる決断だったんじゃないかと…。
そして、自分の弱点や弱い部分を隠さずに公言出来るというのは、何より「強い」男だと言えるのではないでしょうか。
本当に意気地がなくて、情けないくらいに弱い人間ほど、自分の弱さには目をつぶりたくなるもの。隠したくなるものです。
当初は、誰にも相談することなく「突如」発表して周囲を戸惑わせたものの、後日、ファンにも誤解を与えることなく、きちんと本当のことを伝えた ヒムロックは、最高にカッコいいと思います。
ASKAが逮捕された当初、マスコミ(週刊誌やワイドショー等)は、執拗にASKAのネガティブキャンペーンを繰り広げていました。
罪は罪で罰せられて然るべきことではあるけれど、それにしても、人格そのものまで、ご家族のことまで、しまいには、昔作った作品の歌詞から無理やりに今回のことに結び付ける件があるなど、あまりにも目にあまる、聞くに堪えない状況が続いていました。
そんな時に、色々な歌い手の方、ミュージシャン、著名人…ASKAに対してのメッセージを発してくれていましたが、その一人がヒムロック、氷室京介だということを、掲示板等で知ったんです。
「どっからどう見ても、アイツ いいヤツじゃん」と語ってくれたそうで…。(前後にもっと言葉があったようですが省略)
芸能人の方も、腫れ物に触るようにコメントをする方もあれば、「最低!」とぶった切るコメントを発した方もあった中で、氷室京介、桑田佳祐、山下達郎の方々は、薬物はいけないということをしっかりと言いつつ、「でも、ASKAは…」とコメントをしてくれたというのは、逮捕からあまり時間が経っていない頃でファンとしては、気持ちのやり場がないような状況の時に、どれほど心が救われたことか…本当に嬉しくありがたかった…。
氷室京介のファンの方にしてみたら、突如のステージ引退宣言で、心の整理もなかなかつけづらい思いがあろうかと思います。お察しします。
それでも、「常にファンへ最高の音楽を届けようとしていたし、届けていた」であろうヒムロックは、カッコいいです。
彼の音楽を聴いてきたわけではないし、ロック好きでもない私が発言するのは、本当に失礼かとは思うのですが、ASKAファンとしての感謝の思いもあり、また、比べることなどとてもじゃない、出来ませんが、私も、難聴を経験した身、ゾウと蟻ほど、いや、もっと小さいですが、私が経験した難聴なんて…。でも、どこか、他人事ではいられない部分も感じ、今回記事にした次第です。
私の場合は、左耳の「突発性難聴」でした。過去3度患いました。(原則、1度かかったらもうかからないとも言われているようですが、実際は繰り返すケースもあるようです。私がそうでした。)
大好きな音楽を心から楽しむことが出来ない…クリアに聴こえない…他にも不定愁訴など。
聞こえにくくなってから、2週間以内に治療を開始しないと100%の完治は難しいとされている耳の病気で、原因不明であることから「難病」に指定されていました。今もそうだと思います…。
一般人の私が、ヒムロックである氷室京介の難聴の辛さを、軽々しく分かる とは、とてもじゃないですが、それは言えない。
けれども、「耳が聞こえづらくなることで、音を聴くことが難しくなる」辛さは、私もほんの少しでも経験した一人です。勿論、病が同じかどうかも分かりませんし、違うかも知れませんが、「聞こえにくい」という点は一致している部分。
私は、片耳だったこと、完治していること(再発しないよう注意を払っています。)は、不幸中の幸いだったかも知れません…。
どんなにか辛いか、苦しいか、ご自身にとってもファンのみなさんを思っても、本当に悩まれたんだと思います。
これ以上、彼の耳の具合が悪くならないことを、そして、ライブで骨折した胸の具合が早く良くなりますよう、心からお祈りしています。
感謝の気持ちを込めて。
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