お友達からお借りした約20冊の本を読み終わりました!
その8割が漫画で、それはほぼ一日で読み終わったんですが、
残り2冊が気合を入れて読まないといけなくて、ちょっと後回しにしてました。
その2冊とは…
竹宮惠子先生の「少年の名はジルベール」と
萩尾望都先生の「一度きりの大泉の話」です。
いやもう覚悟して読んだのですが、 特に萩尾先生のご本はけっこう心を削られました…。
2冊ともいわゆる「大泉サロン」での同居を経て独立、
そしてその後の活動を書いたいわゆる「青春記」で、
起きた出来事も登場人物もほとんど一緒なんだけど、 2人の感じ方が全然違っていました。
竹宮先生は大泉サロンを「楽しさ半分苦しさ半分」 という感じの書き方をされてましたが、
萩尾先生はもう「苦しみのみ」の思い出のようです。
やっぱり同じジャンルのしかも才能のある漫画家同士が一緒に住むというのは難しいんで しょうねぇ。
同じく漫画家ばかり住んでいたトキワ荘はアパートだったからまだ一人になる部屋があってよかったけど、
お二人は本当に一つ屋根の下のしかも同じ部屋で机を並べて描いていたのだから、
お互い逃げ場がなくて辛かったでしょう。
「同居したために今までの良い関係が壊れた」という話は正直私の周りではよく聞く話だったけど、
突出した才能のある先生方だからこそ、 その傷や溝が深くなったんだろうなと。
これはどっちが悪い誰が悪いとは言えません。
あえて誰が悪いかと言ったら、「 大泉サロンを女性漫画家版トキワ荘として映像化しましょう!」 と
萩尾先生にしつこく連絡してきた人達!
これがなかったら萩尾先生も傷を思いださず、
とはいえこの2冊は読み物としてはとても面白かったです!
お二人とも漫画に劣らず文章も素晴らしくて、 あっという間に読んでしまいました。
お借りした本の中には、ほしよりこ先生の「逢沢りく」 上下巻もあって、これも素晴らしかったです。
なんというかしみじみと泣いてしまった…
それにしてもお友達の本選びのセンスの良さよ!
お返しする時にきっと一緒にお茶するので、感想を思う存分語りたい!
その前にあと一本ネーム上げなきゃ!
この期に及んでまだ迷ってます…
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