おもいで記録【冬の大菩薩嶺】

毎日仕事の山に追われてクタクタな上に１週間待ちに待ったお休みが天気悪そうで
グレそうなくっきーです(-"-)

そんなわけで現実逃避の過去レポふたたび。

直前の天気予報は朝から夜までずっと晴れ。しかも最高気温は12℃。
これなら冬山ビギナーやまのぼ隊も大菩薩嶺に登れるかも！
かなりお気楽に計画して出発。

6：00にゲート前の駐車場に着くと、すでに出発して誰も乗っていない車が３台。

とりあえず、これでトレースはあるはずだから安心、安心。
天気予報の割にはどんよりした空でちょっとがっかりしながら、ときどき車道を横切って
小鳥のさえずりを聞きながら歩きます。



突然、笹原からガサガサッ・・・。
しかも音が移動してる。絶対、何か動物がいる。

・・・目の前をリスが横切って行きました。

リスちゃんはそのあと姿は見せないけど
しばらくガサガサッ、ガサッと私たちを先導するように近くにいてくれました。

第一展望台からの景色もどよ～ん。
一時間半くらい歩いたところで何か視線を感じて顔をあげると目の前にカモシカが！！



こっち見てる～(゜∀゜)

隊長、興奮して写真をとりまくりです。
興奮？緊張？写真ブレブレでしたけど・・・。

う～ん。カッコイイヽ(´∀`)丿



カモシカちゃんはとまったままでモデル慣れしてるのかな？
ケータイでも撮ろうかなってザックをゴソゴソしたら
あっというまに反対側の雪の斜面に消えてしまった。

はぁ～、うれしい～(*´∀`*)

もうこれで今日は大満足。

興奮したまま上日川峠に到着。ここは冬季用トイレがありました。
こんな標識もありました。こっちは会わなくてよかったよ～♪



空気はどんどん冷えてきて、天気予報は大外れ。
まぁ、歩けばあったかいしとか何とか言ってたら、空から白いものが。。。
まさかの雪(゜Д゜lll)

すぐ止むと思ってたら、どんどん大きな雪になって。
やっぱり冬の山はあなどれない。あわててジャケットをきて手袋をして・・・。
結構タイムロスだしテンション一気に下がりまくり・・・。

福ちゃん荘の温度計は０℃をさしている。寒いハズ。



稜線を見上げても濃～いグレーの空に歩くのがめんどくさくなって、隊長に

『まだ行くの？楽しい？』　ってグズグズ。もう帰ろうよ～的な・・・。

なのに隊長は、

『一緒に歩いてるだけで楽しいよ～っ』

天然カワイイお返事で。



おかげで私の機嫌も治って、空を見ると雪も小降りに。
ほんの４０～５０分のにわか雪（そんなのあったっけ？）だった様子。

登山道は徐々に凍っているところが多くなって、勝縁荘の前でアイゼンをつける。
少しずつ明るくなってきたけど大菩薩峠からの景色はまっしろ。
風も強くて寒いので、介山荘の隣の休憩小屋でお昼ごはん。



お餅は最近お気に入りの山ごはん。
うどんにかまぼこ、椎茸、わかめ、鶏もも肉。
ぷっくりふくらんだお餅も入れてあったまりました。



二人で食べたお餅は８個。
うどん３玉。山以外ではぜったいこんなに食べられないと思う。

でも、ここで食べておいたからこの後がんばれた！

楽しい稜線歩きのハズがまさか大変なことになるとは・・・。
アイゼンはいらなさそうなのでザックにしまって、
おそるおそる小屋から出る。



期待した大菩薩峠からの大展望は・・・。
富士山がうっすら。真上はこんなに青空になったのに～。




山頂までの稜線は飛ばされそうな突風。
風がふくたび、顔にピシーッピシーッ！
なにかと思ったら、ザックの長すぎるヒモが風であおられて凶器になってました。
短く切ってもいいのかな、これ・・・？



寒くて、寒くてダウンジャケットを持ってきて正解。山をなめちゃいけない。
なめてたから雨具のパンツは忘れたけど。



冷たい風がびゅうびゅう顔にあたって凍えそう。鼻水もタラリ・・・。
早足でぬかるみドロドロや凍った雪に滑らないよう気をつけて山頂へ急ぐ。
どっっっこにも隠れるところがないのってツライ。

風がハンパなく冷たくて強くて景色をみるどころじゃないし。
避難小屋に人がいたけど、それ以外誰とも会わない。



稜線の左から突風がふくたびに右にヨロヨロヨロ・・・
大菩薩様、風の神様もう許して～(´Д`)
雷岩まで来るとやっと風がやわらいだ。



山頂も私たちだけ。冬だけのひっそりした山頂。



丸川峠までは雪と氷でツルツルの道。木漏れ日がきれい。



途中からアイゼンをつける。
丸川峠からは肉眼ではうっすら富士山が見えたけど、その大きさはやっぱり迫力満点。



アイゼンはここでお役御免。
そのかわり日当たりがよくてぬかるみ道。



しばらくいくと、ぬかるみみちが終わって
枯れ葉を踏みながら林の中を気持よく下山できました。