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消滅の光景 第3回セクター司政官グルドが、光る塔の中で消えた。本星セクターの連邦情報省のおやじこと、長官キドはカジノで豪遊していたエージェントの千尋を呼び出す。

2020年09月27日 | 消滅の光景
SK消滅の光景■セクター宇宙連邦軍、ビット大佐の目下の悩みは、奴らの流入だ った。まったく奴らミレニアム信徒はひきも切らさず、この星へやってくるのだ。 一体、何のためにこんな辺境の星へ
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消滅の光景 第3回セクター司政官グルドが、光る塔の中で消えた。本星セクターの連邦情報省のおやじこと、長官キドはカジノで豪遊していたエージェントの千尋を呼び出す。
 

消滅の光景第3回消滅の光景 第2回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

 

 

司政官グルドにセクター宇宙連邦軍、ビット大佐が告げた。

この塔の危険を理解してもらためだ。

 

「塔の側にガーディアンと呼ばれる旧式のロボットがいます。別に

人略書を吽えるものではありまぜん。ただおの塔のまわりをゆブっく

りと歩き廻っているだけです。ただ気をつけて下さい。

 

あの塔はこの星の聖地心しいのです。

 

塔に近づこうとした鼎はあのロごボ″トが容赦なく殺すのです。消滅現象はおこりません。

 あのロボットは塔を守るガーディアン(守護者)なのです」

 

 

 ロボットが目の前にいた。大きな手がグルドの体を掴み上げ、塔

から遠ざけようとした。が一瞬、ロボットはビクッと動きを止め、

グルドを観察しているようだった。

 

巨大な無機質な眼がグルドを見つめていた。

 

やがてガーディアンはゆっくりと、大切なものを扱う

ようにグルドを地上へ降した。

 

再びグルドは見えない力に操られ塔へと近づく。

ガーディアンはグルドを見守っているようだ。

 

 ジルパーの塔の外皮が眼前だ。突然、塔の基部に穴が出現した。

 

たじろぐ事なくグルドは中へはいる。ふと母の胎内へ戻ったような

安堵感がグルドを襲う。

 

通路があった。さらに中へとグルドは歩む。

 

小さな部屋があった。ベッドが真中に据えられている。グルドは横

たわる。

 

マジックハンドがのびてきて、グルドをしっかり掴まえた。

 

天井から球体が降りてきた。瞬間、閃光が走り、グルドの体は光線

につらぬかれていた。その時、グルドは至上の喜びを得ていた。彼

の体はプラズマ状になっていた。

 

 

 ■チヒロが「オヤジ″」から呼びだされた時、彼はカジノの中にいた。

 

カジノでツキにツイている時だった。チヒロはしぶしぶ、金貨をチエ″カ

ーこ預ナた。

 

「また後で来るからな、預かっておいてくれ、マド」

 顔見知りのチエ″カーに頼む。

 

 「今日もまた中座ですか。ツキが逃げますよ」

 「ツキが逃げるって、ツキの方が俺の後からついてくるさ」

 

 チヒロは給料のほとんどをカジノに注ぎ込んでいる。フリータイ

ムはこのカジノにいる事が多い。

 

 カジノから連邦情報省までエア・カーでぶっ飛ばした。途中のロ

ードでいつも通りの車との戦闘行為にふける。

 

 「今日はこのくらいにするか」

 

 チヒロは独りごちた。情報省の建物が見え始めた。

 IDカードを示し、情報省内へとはいって行く。チヒロはセクタ

ー宇宙連邦情報省のエージエントであった。

 

  ″オヤジ″、つまり情報省長官キドはいい顔はしていない」

 「チヒロ、遅かったな」

 

 「いや、いつもより、コンマ4秒は早いはずですよ。いつも通り3

台の車とコンバットしてきましたからね」

 

 「今日は3台か、お前にしては少ないな」

 

 ミカロ星戦役でなくした片眼の方、ロボット=アイが冷たくチヒ

ロの表情をながめている。

 

 「本題にはいろう。司政官が一人行途不明になった。

 「どこの星でですか」

 

 「地球でだ」

 「あの辺境の地球ですか」

 

 「おまけにミレミアム信徒が多数、その星地球に集まっているらしい」

 「何か関連が」

 

消滅の光景 第3回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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