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消滅の光景 第20回 セクター連邦の第1軍団が、地球の塔を攻撃するが、攻撃は失敗し、ノバ作戦で、地球を壊滅させる作戦を行う。しかし塔に逃れた3人は、新地球人類として再生する。

2020年11月14日 | 消滅の光景
SK消滅の光景■セクター宇宙連邦軍、ビット大佐の目下の悩みは、奴らの流入だ った。まったく奴らミレニアム信徒はひきも切らさず、この星へやってくるのだ。 一体、何のためにこんな辺境の星へ
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消滅の光景 第20回 セクター連邦の第1軍団が、地球の塔を攻撃するが、攻撃は失敗し、ノバ作戦で、地球を壊滅させる作戦を行う。しかし塔に逃れた3人は、新地球人類として再生する。
 

消滅の光景 第20回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

 

 

それは、セクターから到着した宇宙軍団だ。

 

指揮しているのはセクター連邦情報省長官のオヤジことキド提督だ。

 

彼の虎の子、第一師団である。

 

 宇宙軍団第一師は地上から一定の距離を置き、空間に停止している。威

 

圧される感しだった。

 

 小型の偵察艇が降下してぎた。3人の目の前に着地する。。オヤジ″

 

が中から現われた。

 

 「裏切り者め、お前も,お前もだ」 ヽ

 

 形相すさまじく、三人をにらみつける。

 

 「先刻の塔からの呼びかけ、お前連の会話はすべてモニターした。

 

我々第一師団には超能力者集団がついているからな。

 

 お前達が、新世界の種子だと。何をいうか。小娘と、盲目の老人

 

と、それに間抜けの青二才が、新世界の種子だと、笑わせるな。我

 

我セクター連邦が滅びるものか。お前達を絶対、塔には行かせん。

 

第一師団の総力をあげて塔を吹き飛ばしてやる。さあ三人とも、船

 

に入れ。おっとテレボードしょうとしてむ無駄だ。すでに対超能力

 

バリヤーを張りめぐらしてある。さあ来るんだ」

 

  第一師団の兵士が、ブラスターを三人に向けている。逃がれようがな

 

い。

 

3人を収容し、偵察艇は飛びあがろうとする。その時、塔の基部から、

 

ガーディアンが出現する。

 

 「射て、あのガーディアンとかいうロボットを射て」

 

 キドは叫んだ。偵察艇の熱線砲が熱線を放ち始める。ガーディアンは

 

しかし、偵察艇へ突進してくる。浮揚状態にあった船へ体当りをくらわ

 

す。 

 

 偵察艇は傾き、内部腹構に異常をぎたすで

 

 セクターの別の船が応援に駆けつけてぐる。

 

 対超能カパリヤーが一瞬、破れた。その瞬間、ラミーは隣にいた

 

カド博士の手を掴み、テレポートした。塔の中へ。

 

 が、チヒロ中尉は1人船にとり残されてしまう。

 「あいつら、塔の中に逃げたか」

 キドほ舌うちする。

 

 「しかし、奴らも塔もろとも消滅だ」

 

 チヒロの方を向き、指揮棒でもある電子ムチで打ちすえる。

 

 「これで助かったど恵うなチヒロ中尉」        \

 

 船はガーディアンを振り切り、上昇する。

 

 ちょうど塔の上へ船ほさじかかる。

 

 「見おさめだ。ようく見ておくんだ。チヒロ中尉」

 

 塔は時の流れ弔逆らう様に、時の果てるまで存在するかのごとく

 

超然と存在している。

 

また、塔のまわりの町並、空港は総てかき消されていた。

 

 下の方ではガーディアンが塔の方へ戻っていく。   ‥

 

 突如、衝撃が偵察艇を襲う。

 

震動が偵察艇を揺がす。偵察艇は一瞬、粉々になり、消滅した。  

 

 チヒロは空間に浮んでいた。ゆっくりと塔へ引き寄せられていく。

 

キド提督は第1軍団に所属する超能力集団の手により別の船に助けあげられた。

 

 チヒロ中尉は塔の頂点に扱い寄せられている。塔の頂点にチヒロ中尉は立

 

っている。塔は動き始めた。廻っていると言った方がいいだろう。

 

右廻りに回転している。

 

 塔は二人のキー、つまりカド博士と少女ラミーが、塔の内部に入ったことにより生きかえったのだ。

 

 そして、三人目のキーである、チヒロ中尉も塔へ収容された。

軍団のロケット群より、熱線やミサイルが雨あられと射ち込まれ

 

る。しかし、塔はビクともしない

 

 塔の中では、先にテレボートしていたラミーとカドがチヒロを待

 

っていた。塔の中の指揮所のようだ。

 

 「やってきたか、チヒロ中尉」カド博士が言う。

 

 「私達の役目を果たす時が来たようですね」チヒロ中尉が答える。

 

 「そうよ。私達は新世界の種子なのよ」ラミーが和した。

 

  三人はお互いに手をとり合って塔の中心部へと向っていく。

 

  第1軍団の攻撃は1時間も統いただろうか。

 

  キド提督は助け上げられた船の中で第一師団に命令を下していた。彼

 

は手段を変えることにした。                  .

 

 「よし全船、安全圏まで脱出せよ」 

 

 船団は一勢に全力発進を行ない地球か.ら股出した。

 

 キド提督はN作戦の了解をセグター議会に事前にとっていた。

 

 「N作戦を敢行する」キドは叫んだ。

 

  ノヴァ (新星)が遠い宇宙空間から引き寄せられ、地球をめざして

 

突き進んで来たo

 

 ノヴァを地球と衡突ぎせ、地球を消滅させようとするのだ。

 

 実際、今までの作戦で、数限りない星が、この惑星爆弾により宇

 

ぎの星くずと化してぎたの.だった

 

 しかし奇跡折おこった。爆発はおきなかった。

 

 ノヴァは地球と合体した

                                ー

 

 塔の中にガーディアンは居た。ガーディアンの中に地球の五人の男の意識は喜んでいる。

 

 「我々の地球に新しいノヴ″のエネルギーが注入された」

 

 「ルーラー(宇宙の統治者)によって滅んだ地球に新しい命が注がれた」クリノの意

 

識が言う。

 

「そろそろ人間を復活し始めた方がいいのではないか」ウォーカー

が言った。

 

 「始めよう」ポイドも賛成だ。

 

 五人の意見が一致した。

 

 

 

 最後の地球人一万人の生命データが塔の中央知性集積機構にマイクロ化

 

され保存されていた。

 

 ミレニアム信仰によって、今までに、地球上で消滅させられたセクター人のプラズマ化され

 

た分子から人間体が再構成され始めた。個々人の地球人のデータが送りこまれるのだ。

 

 

 地球新人類の誕生だ。

 

 

 「まて、まて、まずアダムとイブだ」

 

 地球意志の1人、サグがその作業を停止させた。

 

 アダムとイブには、すでにプラズマ化され消え去っていたチヒロ中尉

 

 とラミーの残留物質が使われた。

 

 「この二人には地球人のデータを送り込まないでおこう。彼らの知

 

性を使おう。それが、これから滅ぶ全セクター人への贈り物だ」

 

 

地球にアダムとイブが塔から外へ送り出された。

 

 

 地球はノヴァど合体する事により、命あふれる星に変化していた。

 

 緑が塔のまわりにあふれ、大地は生命に照り輝いていた。

 

宇宙の帝国セクター連邦のキド提督は地球の上に再び降り立っ

 

ていた。彼はあたりの風景を見て驚いていた。

 

 塔の鼓脹ピ穴が開き、生物が二匹出てきた。

 

 

 その生物は、キド提督たち、セグター人が目にした事もない生物だった。

 

二本の手、2本の足、頭部が最上部に存在し、肌は赤みがかっている。

 

 キドにとって何とも形容しがたい奇妙な生物だった。セクター人の複数の肢と

 

うろこ状の青い肌ど比べれば、何と醜い生物だろう。

 

 

その生物はキド提督の前にとまり、堂々とした声で言った。

 

「キド提督、あなた方、セクター人の時代は終った。これからは我々、地球新人類の

 

時代だ」

 

 キド提督の体は徐々に崩れ始めた。

 

最後の一瞬キドの意識は、塔から送り込栗れた情報で、

すべて理解し、彼の体は消滅した。

 

 

(完)

 

消滅の光景 第20回

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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