YK夢王たちの饗宴--ドラッグウォーの跡でー(麻薬戦争の跡)夢世界の入り組んだ異世界、最高のドリームマスター夢王は、だれなのか? なぜ、この世界はできたのか?
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夢王たちの饗宴第2回 降下世界(多元夢世界のひとつ)■ ジェイという意識体は、ここは どこなのだ。そして、自分は誰なのだ。と考え始める。
夢王たちの饗宴ードラッグ戦争の痕でー第2回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
第2回
■降下世界(多元夢世界のひとつ)■
ここは、ジェイと呼ばれる意識体は、思った。ここは
どこなのだ。そして、自分は誰なのだ。
所々に散在する踊り場で、夜になると、ジェイ連は眠るのだった。
バーの上で上手に眠る者もいた。
食物は、踊り堪に、何者かが準備しているようだった。
しかしその何者かの姿は見たことはなかった。
降下するジェイの横を、血まみれになった仲間の体が落下していった。
しかし、ジェイはそんな事には慣っこになっている。
力つきたジェイの仲間。は、バーから手を離し、あるいは足を踏みはずし
て、途中のバーに体をひっかけながら、墜ちていくのだった。
ある者は叫び声をあげながら、ある者はまったく戸をあげずに。
叫び声が悲鳴ではなぐ、喜びの声ではないかとジェイは思う時もある。
その男は、この単調極まりない世界から脱出したかったに違いな
い。自分の意識をこの世界から消滅させること。
それは、すなわち下の世界へと自らの体を投げ出すことだった。
下に辿りつくこと。
ジェイにとってまずそれが先決だった。
必らずこの複雑怪奇な構造体には終わりがあるはずだった。
いくたり、夜をむかえただろう。
ジェイはわずかだが、風の匂いが違っていることに気づいた。
それは、こkでの大いなる変化のきざしだった。
数日後、ジェイは、風変りな場所に降りたっていた。
(続く)
キング・オブ・ドリーム-あるいは創造者の夢■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所