夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第10回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
ジェイは,チューターに運れられて、長い廊下を歩いていた。
「チューター、どうしたのだ。急に私を呼ぴだして」
「それがまったくわからないのです。あなたの言った事のおかげで、呼
びだされたのかしれません』
「私の言った事、いったい、それは何」
「ジェイ、「ゴルゴダシテイ」ヘあなたを連れていけ といったことですよ。
それは、他の世界であり、他人の夢世界なのですよ。我々は、それぞれの夢世界に属さ
れています」
「属されている。個人の自由ではない。それは」
「私にもその理由はわかりません。ただ、多くの夢世界でこの世はなりたっている。そう教えられました。
「それで、今、私を、どこへゆくつもりかね」
「の夢世界のマスターの所です」
「だが、マスターは、すでに死んでいるのではないのか」
「いいえ、彼の残留思念は、まだ存在しているのです」
ジェイとチューターは、タワーシップ中央部にあるらしい、
光り輝く部屋の中に入った。
『ジェイ、ヨク来タネ』
威嚇的な声が聞こえる。がしかし、 その場所には、ジェイとチューター二人以外にいは誰もいない。
「マスター、あなたはどこにおられるのです」
ジェイが疑問を感じる。
しかし、マスターの姿は、まったく見えなし、それにたいする答えは。
『私ハ、マスター。そして「タワーシッブ」ソノモノガ、私ナノダ』
「どういう意味ですか」
「私ノ意識ハコノ「タワーシッブ」ダケデハナク、コノ「タワーシップ]
ガ存在シテイル世界,ソノモノニモ、ニ属シテイル、ノダ。ワカルカネ』
「よけいにわかりません。でも、マスター、私は、「ゴルテダシディ」ヘ連れていってほしいのです」
『ジェイ、イイカネ、「ゴタゴダシテイ」ノ属スル世界ト、コノ 私ノ世界トハ、マッタク相イ
レナイノダ』と怒りを含んだ声が答える。
「それでも、私はそこへ行きたいのです」
急に、ジェイの体は、何もない空間から現れた「マジックハンド」に、つかまえられていた。
「何を、こ、これはどういう事です」
『君ノ希望ニソウ。ソノタメニ君ヲ再度、分解シテ、タワーシップノ胎室へ戻ス』
「なせこんな事を」抗いながら、ジェイはいう。
『君ニ、ジェイ・ポラードノ意識ヲ刷り込ンダノハ、私ノ本意デハナカッタ。
ソレユエニ、ジェイ、キミノ記憶スベテヲ、フタタビ分解スル』
ジェイの意識が、また混濁した。私はジェイ・ポラード という人格を
投下されている? では、その私は 何者なのか? そして、この夢世界 とは 何なのだ?
(続く)
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第10回■
キング・オブ・ドリーム-あるいは創造者の夢■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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