私の中の彼へ-青き騎士 第19回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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■シーン16
「うわっ」私は叫ぶ。
ま さ か !。
「そこから、私が答える」
その液体がしやベリかけた
「あなたは地球意志。どうやってこのアイスパレスに来られたの」
「君が、アイスをやっつけてくれたおかげで、アイスパレスの防御網がなくなった
のだ」
「この船の『総体意志』によれば、あなたも、そうとうの悪なのね」
「沙織、君が我々にさからうとするならば、君を抹殺しなければならん」
私、沙織に対する態度は、急変し、高飛車だった。
「ほほう、こんどは私がじゃまになってきたわけ、地球意志」
「そうだ、この地球は、私、地球意志が管理するのが正しい」
「あなた、何かまちがっているのじゃない、自分の正体がわかって
いないのじゃない」
私の頭が高速度で回転していた。
「それじゃ、君は私が何だというのだ」
恐れと自信の入り交じった声だった。
「あなたは、あなたの正体は、地球意志、地球連邦政府メインコンピューター「アム」よ」
「コンピューターだと、なぜそれなら、私が機械体をしていないのだ」
衝撃で、声が掠れている。
「あなたは「アム」のコピーなのよ。液体機械なのよ。それも地球連邦軍の地下要塞にコピーされていた流体電子頭脳よ」
「よく見破ったな、沙織、なぜ、わかった」
反撃に転じようとしている。
「それは、私の本当の父親の名前をいえばわかるでしょう。
コンピュター学者の荻野博士よ。
そう私の名前は「荻野沙織」
私は自分でしゃべりながら、驚いていた。
子供も頃の記憶が鮮やかに蘇る。
あのアイスの飛行端子を呼び寄せて、私の本当の父と母、荻野夫妻を殺したのは、この「アム」地球意志なのだ。
彼「アム」は自我を持ち、地球を支配しようとしたのだ。
「地球意志」と名を変えて。
(続く)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所090701改訂
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