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ザ・ゲーム(1979年作品)第4回 誘拐された南条財閥の孫を助けるために、久我島にたどり着いた俺をまっていたのは、軍隊並みの攻撃だった。

2020年10月05日 | ザ・ゲーム(1979年作品)
ザ・ゲーム(1979年作品)話は、Y市で私立探偵業の俺が、ある女と出会ったことから 始まる。そして俺は世界をまたに駆ける傭兵となる。
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ザ・ゲーム(1979年作品)第4回 誘拐された南条財閥の孫を助けるために、久我島にたどり着いた俺をまっていたのは、軍隊並みの攻撃だった。
 

ザ・ゲーム(1979年作品)第4回 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

http://www.yamada-kikaku.com/

 

沖縄での休暇の一日後、俺は奄美大島から南条財閥がチャーター

したセスナで久賀島へ向って飛んでいた。

 

確かに、南条財閥は小型原爆以外のものは準備し

てくれていた。

 

背後の座席には、武器を積め込んだ大きな戦術

パックが積み込まれている。

 

 「ここで降下してくれ」パイロットが言った。

 

 「ここって。まだ、海の上だぜ」

 

 「久我島の上まで飛べば、奴らがレーダーで気が

つく」

 

 夜空の中を俺は海へ向かって、戦術パックとともに降下していた

 

パラシュートはまっ黒に染められていた。海

中に俺の体は突っ込んだ。

 

後から武器のパックが投下する。さらに海中に落下すると自

勣的にふくらむゴムボートが降下して来た。

 

 ゴムポートに向かってしばらく泳ぎ始めた俺に、突然、背後

からナイフが襲ってきた。

 

久我島を警戒するフロッグマンだ。

 

どうやら俺のパラシュート降下は、久我島の監視センターで

すでに発見されたらしい。

 

俺は、自分の体を相手にひき

よせ、相手のナイフを持つ腕をかかえ、潜り

込み、右ひじで相手の水中グラスをたたきわ

った。

 

フロッグマンは急に眼がみえなくなっ

た。ナイフを奮い取り、背後から相手の延髄

を突き刺した。

男は静かに海底へ沈んでゆく。

 

 ようやくの事で、俺はゴムポートへ泳ぎ着

いた。

 

 空が急に明るくなった。

曳光弾だ。

 

爆音をあげて、攻撃ヘリ、ヒューイコプラが飛

来してきた。セスナ飛行機も発見されたようだ。

 

 攻撃へリの前部スポンソンから機銃弾がセ

スナにたたき込まれた。

 

セスナには武器はない。反撃のチャンスなく、セスナは爆発した。

 

 「アーメン」俺は十字を切った。パイロット

の名前も知らなかった。今度はこちらの番だ。

落ちついてはいられない。

 

ヘリはサーチライトをつけ海上を硝戒している。

 

俺はゴムボートごとカメレオンーシートをかぶった。

 

ヘリが通りすぎるのに無限の時間がすぎていくよ

うな気がした。

 

 

 どうやら、ヘリは通りすぎたようだ。

 海岸へ辿り着くためカイを使ってこぎ始め

た。

 

 

 久賀島、島の周囲は10Kmもないだろう。

 

東西、南北、それぞれ2・5Kmくらいかド

奴らは、島の中央にある標高412mの中腹

に小屋を設け、見張りをつけている。

 

と俺のクライアントである南条財閥のドンである南条剛

造は言っていた。

 

が、この警戒は何だ。俺はどこの国の軍隊を相手にしているんだ。

 

 砂浜、北東浜ヘゴムポートを引きあげる。

 

その時耳元を弾がとおりすぎた。歓迎のあいさつか。

どうやら相手はノクトビジョン(暗視装置)を使っている

らしい。おまけに消音銃だ。

 

 海岸の岩陰に俺はクギづけになった。その

間、俺は火線をさけながら、武器パックに装備された

オートバイをセットアップした。

 

 そいつは自衛隊用特別仕様車であるホンダ

XL250を改良したものである。厳しい走行条

件に耐えるためフレームは材質変更強化され。

エンジン出力も22馬力までひき上げられてい’

る。通常のマフラーの後にもう一段マフラー

が着けられている。

 

光を反射しそうな部分は

すべて黒塗りされている。ハブもツヤ消しだ。

リヤガードとフロyトガードも増設されてい

る。ヘッドライトにはストーンガードがつけ

られている。

 

ただ自衛隊用仕様車に付いてい

る部品で不必要なものはとりはらわれていた。

野戦用無線器などはつけられていない。

連絡先など今の俺にはないからだ。

 

 俺は右ももに反射止めが施された小銃用銃

剣を付け、左袖部分には信号銃。さらに軽量

ヘルメットをかぶる。顔にドロースを塗り、

靴はピプラムソールのあみ上げ靴に変えた。

 

 タイヤはもちろんサンド用のタイヤをはい

ている。準備を一分で仕上げた俺はウィポン

類をパックサックに積め込み、火線の飛んで

くる方ヘオートパイをキックした。ジグザグ

に動き、銃弾をさける。

 

相手が近距離になった時、

俺は片手で、H&K33KAIアサルト

ライフルを連射していた。30発の全弾をた

たきこんだところで、相手の火線は消えた。

 

弾倉を入れ直し、ようやく、狙撃手の側へ辿

り着いていた。

 

七の頃、俺の眼はやっとのことで、暗闇に

なれていた。男の側にM3カー

ビンがころがっている。

 

俺はオートバイをお

り、そいつにゆっくり近づいた。

 

男は俺がひざまづいた時、ナイフを片手に突きかかって

きた。

俺はかろうじて、その一撃をさけ、ア

サルトライフルの銃床で、頭の頂点をなぐ

りつけた。倒れた男のノドブエを俺は銃剣でかき切

った。

 

 今度は上空から、先刻のヘリが降下してく

る。スポンソンから重機銃弾が飛んでくる。

 

俺は再びバイクにまたがり、目の前にあるこの地域に

多いアダソ樹林に逃げ込もうとした。

 

ウィリーを使いバランスをとったが、一瞬、転倒した。ヘ

リは上空でホバリングし、一人の男がハシゴ

をつたわって降下してきた。

 

どうやら俺が機銃弾に当ったと勘違いしたらしい。

俺はうずくまったままだ。

 男はM16アサルトライフルを構えこちらへ

近づいてくる。

 

2m程に近づいた。所で、俺は体を反転させ、

相手の一連射をさけ、先刻の

ナイフを相手のみけんへ突き立てていた。

 

 飛び上がった俺は左腕装着の信号銃を抜き、ホ

バリングしているヘリのコックピットめがけ、

信号弾を射ち込んだ。

 

 ヘリは急上昇しようとあせったが、内部で

信号弾が発火し、火だるまの2人の男が落ち

てきた。ヘリは回転しやがて、側のアダン樹

林へ突っ込み燃え上がる。

 

 相手の増援がこないうちに姿を隠さなけれ

ばならない。

 

ザ・ゲーム(1979年作品)第4回 

作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所

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