GRガーディアンルポ02■「人間樹の星」人類指導者MEと、宇宙の敵ROWの戦い。ROWは、過去に遡りMEの家系への攻撃を。過去へ送り込まれた人類戦士「ガーディアン」の戦い
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ガーディアンルポ02「人間樹の星」第11回ガーディアンのヘルム、クリスとビッグ三人は、人間樹のグレイを助けだし地虫のスキャッグ達の協力を得て、ナーダ77から脱出する。
ガーディアンルポ02「人間樹の星」第11回
(1978年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yama-kikaku.com/
ナーダ77のフライング・キャッスルの領主の意識が蘇ったのだ。それはガーディアンのヘルム、クリスとビッグ三人を押しつぶそうとして急速に落下してきた。大地が震える。フライング・キャッスルルのために小屋は粉粉にたたきつぶされた。さらに有翼人も飛来してきた。
『地虫たち、スキャッグ、助けてくれ。ここまで地下トンネルを掘ってくれ』
ヘルムは必死でテレパシーによりスキャッグを呼ぶ。
なんとか、スキャッグには通じた。
フライング・キャッスルは再び大空へ舞い上り、また急激に三人の方へ落下してきた。
地面がゆれる。どうにか三人は走りつづけ逃れる。グレイの人間樹の体を抱えて走るのはか忿り危険船ト
[スキャッグ、俺達はフライング・キャッスルに押しつぶされてしまう』
空からは有翼人がレイ・ガンを撃ってきた。その時突然走っている前の地面が割れた。スキャッグが顔を出した。
「早く下へ入れ!」
グレイを抱いているヘルム、クリス、それにビッグか地下トンネルに急いで逃げこんだ。スキャッグ″達かここまで据り進んで来たのだ。
「上はえらい騒ぎだ」
「それもこれもお前さん連のおかけさ」
大きな音が響き、大地が揺らいだ。今入ってきた穴のあたりが地くすれを起こした。フイング・キャッスルがまた降下してきたのだ。土がバラバラと皆の頭の上に落ちてくる。
「危いところだ。数m違ったら、俺たち真っ平どなっていたぜ」
「さあ、これからどうする。どうやってグレイを連れて帰るかだ」
{頼まれついでだ。すまないが地獄船の所まで俺達を連れていってくれ」
「ちえっ、人使いの荒い訟方た恋」
「この星から脱出するには、残念ながら、再び地獄船のやっかいに忿らねば忿」
「ヘルム、覚えていてくれよ。俺はお前さん方の命の恩人恋んだからね」
「わかった。わかった。か礼は後で、なんとでもするさ。頼むよ
「わかったよ客人。仲間の助けを借りて大至急やるさ」
地獄船のすぐそばに穴か開いたのはそれから2時間たった頃だ。地獄船にはバル船長以下の船員はまだ帰ってきていないようだ,
人間樹園の方からは大き恋火の手があがっている。
「燃えてる。燃えてる」
スキャッグがうれしそうに言った。
「人間が焼け死んでるんだぜ。そんなにうれしいか」
〔クリス、彼らは人間樹林だよ。もう人間でない。樹木に同化している。これで彼らは緩慢な死からのがれられたんだよ」
「そうだ、それか幸せってもんだ」
ヘルムはグレイの人間樹林の体を見下ろしながら、言った。
「さあ、仕事を早くかたずけようぜ、クリス。ビIMX’ 4前はここに残ってグレイを見ていてくれ」
ヘルムとクリスが船のハッチヘ向かう。留守番の船員がいた。彼は二人を船長達と思いこんだ。
「船長、大丈夫ですか。大変な事に、、、」
ヘルムに気づいたかすでに遅かった。レイ・サーベルを抜こうとしたが、一撃で倒された。
「ようし、完了だ。発進だ。この船で地球の植民星まで脱出だ」
「ビッグ、グレイを船の中へ運べ」
ビッグはグレイの体をそっと船へ横たえた。
急にクリスは、レイ・サーベルをビッグヘ向ける。
「ビッグ、すまないが、船を降りてくれ」
「どうして、さっきヘルムと約束したんだ。僕を地球に連れていってくれるって」
ヘルムも冷たく言う。
「残念だな。ここでお別れだ」
スキャッグが横から口を出す。
「クリス、ヘルム、それはあんまりだぜ。この坊やだってグレイを助けるために働いたんだ。いいじゃないか。乗せてやれよ」
「スキャッグ、お前は命の恩人かもしれんが、黙って船から出ていってくれ。俺達はグレイを連れて帰るように命令されているだけだ。他の人間は残念ながら、足手まといだ」
「でも」
「うるさい。ぐずぐずするな。か礼はまたあとでだ」
ビッグはしかたなくスキャッグと共に地獄船から外に出た
ビッグは寂しくヘルムとクリスに乗っとられた地獄船が、グレイを乗せて、飛び立って行くのを見上げていた。
フライング・キャッスルが飛来し、追撃のために上昇しょうとした
しかしフライング・キャッスルはゆっくり停止した。入間梅園が完全に燃えあがるのをながめているように見えた。やがて地獄船とは別の方向へ飛び去って行く。残った有翼入もフライング・キャッスルの方へ舞い上がっていき、城に収容された。
ナーダー77は地虫の星となったのだ。
あたりに人間樹の燃える煙が漂ってきた。ひどい臭いだ。
スキャッグが言った。
「うまくいきましたね。スリーパー・ガーディアンのビッグ様。奴らは完全に信じきっていますよ。あの種人間がグレイだとね。地球に辿り着いてからの奴らの行動が見物ですね」
ガーディアンルポ02「人間樹の星」第11回
(1978年作品)
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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