夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第17回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube
■第17回■
ジェイは3人の若者にたづねる。
「お前たちは超能力者ーか」
「ふふん、わかったか、俺は地面やその他の物体を振動できる「バイブレーター」ハーン
だ」
「次は俺の番か」
先刻からハーンをけしかけていた小男が言う。そしてジェイをにらむ。゛
「うっ」
ジェイはよろける。
ジェイの心臓は何かにつかまれたかのように痛む。
「ふふ、わかったか。俺はハートブレイカーのムスカだ、俺が全力
をふりしぽれば、お的の心臓を止めることなど簡単だぜ」
「わかったか、俺達の前で大きな顔はしないでもらいたい。ここは
地獄の門だ、俺たちは三途の川の渡し守りだ。通行税をいただこう
か」
最後の男、ブラスが言った。
「それが、お前らの目的か、汚ないゴキブリどもめ」
「何!」
3人組の若者たちは、色めきたつ。
突如、ジェイの体はきりきりと痛む。
全身がモリでさされているようなのだ。
クラッシューのブラスの超能力なのだ。
ジェイは、地面に手をっき、うなだれしゃかみこむ。体のふしぶしに痛みが襲う。
振り払うこともできない大きな力。万力で全身をつぶされている。
そんな感じがした。
地の上の左手が急にピクッと幼く。左手が自分の手でないような
気がした、
手がわずかに輝き始める。
光が手のまわりに集まってくるようだ。
まわりの空気が微妙にふるえた。
瞬間、ハーン、ブラス、ムスカは何かにはじきとばされる、地面
に倒わる。
何かが、ジェイのまわりの空間を披っていた。
大きな地鳴りがした。
集まった光が、光球となり、ジェイを包んでいた。
(続く)
1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
山田企画事務所 ●how to draw manga ●manga-training
●http://www.yamada-kikaku.com/ yamadakikaku2009ーyoutube