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夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第23回

2013年05月06日 | キング・オブ・ドリーム--ドラッグウォー
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第23回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
■第23回■
  ハーンが死んでほっと胸をなでおろした人間がいる、マリクだ。
ジェイに『ハルフォードの稲妻」こをひいてららわないと秘合が悪いのだで

 マリクはジェイの出番を心待ちにしていた。
 いよいよジェイの番だった。司会者はジェイをプロプレィヤーと紹介すろ。
拍手がおこる。

 ジェイはビブラフォーンの前に立っていた。

何かなつかしい人と再会できた。そんな気がした。
 四肢をビブラフォーンの四肢に同じようにかける。そして頭をビブ
ラフォーンの真中の穴につっこむ。
 感覚はビブラフォーンがにぎったのだ。

「ジェイ」
どこからか声が、どこなのだ。
 ビブラフォーンが呼んでいた。女の声だった。

「払よ、ジェイ。やっと会えたわ」
またビブラフォーンが言う。
「だれだジェイは心の声で叫んでいた。

「記憶がもどっていないのね、いいわ、演奏すれば思い出すわ」 
 ジェイの指は演奏し始めた。伝説の曲『ハルフォードの稲妻』を、ジェイ
の左手は段々、熱をおびはじめた。                
 指は常人を越えた恐るべき動きをした。ビブラフォーンもそれに】
あわせて動いている。                       

 先刻のハーンの演奏の時の味に、霧が出てきた。あたりが暗くなってくる。
 天候が急変する。雨が降り始め、それが暴風雨となり、松妻が光 
る。すでに第3楽章にはいっていた。もう30分も続いているのだ。 
 ジェイは体力を消耗するどころか、演奏するのにのっていた。叫奮状
態となっている。
(続く)
1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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