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夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第25回

2013年05月07日 | キング・オブ・ドリーム--ドラッグウォー
夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー■第25回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
■第25回■

 舞台の上では、ジェイとビブラフォーンことアイラの演奏は{ハルフ
ォードの稲妻}の最終楽章にはいっていた。観客はすべて感覚の世
界に没入していた。

「気づいただろう、君と仏以外の人間はすへて恍惚状態にはいって
る。すなわち我々の竟識のみが実在する、いや実在していた人間の
それなのだ」

 この時、すでにジェイ・ポラードはビブラフォーンとの意識が同調し、
一つの共生息識になっていた。

「ジェイ、私がわかるわね」
「そう、払は、今になってやっとわかった。許しておくれ、アイラ」

「私達はやっと一つになったわ」
「そうだ。そして我々は、我々だけの世界を作れる」
「いけないわ、ジェイ、曲の人々にも喜びをあたえてあげて」
「何だって、どうするんだ」
「ジェイP359をすべての人々に与えるのよ。各々の人々が自身の夢世・界や
持てるのよ」

 ジェイは実世界の過去を思い出し始めていた。

 研究室のドアを荒々しく開け、二人の制服の男がはいってくるの
がジェイの目に映った。
制服から見ると、国家安全局の人間らしい。ベルトの峻には銃が装着されている


「ジェイ=ポラードだね」
背の高い方の男が言った。片ほほがビクビク勅いている。

 「そうです。私がジェイ=ボラードです。あなた方はすぐさまこの研究室
からでていっていただきたい。私はソネ将軍から全権を委任されている」
男はにやりと冷笑し、冷たく言った。

「その、君のいう、ご本人ソネ将軍からの命令だ」
もう一人の細面の男がいう。
二人は、同時にボラードの両わきを押さえた。

「ジェイボラード、君を、国家に対する反逆罪で逮捕する」

「逮捕だと?国家に対する反逆罪だと?何かの間違い、、ではないのか」

「それは、お前白身の胸に聞いてみることだな」
「まさか、JP359の件ではないだろうな」
「そうだ」

 ボラードは、世界が足もとから崩れるような気がした。
(続く)
1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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