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夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー第20回■

2017年10月31日 | 夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー

夢王たちの宴ードラッグ戦争の痕でー第20回■
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
http://www.yamada-kikaku.com/
http://www.knowledge.ne.jp/lec1379.html
■第20回■

「導師デルガ、こちらがプレイヤーのジェイです」
「ジェイ、こちらがビブラフォーンコンテストのブロデューサーの導師
デルガです」
 「どうも、初めまして導師」
ジェイはデルガと握手をしながら、デルガの顔に見覚えがあると思った。
どこだ。どこであったのか。

一方、デルガの方もジェイの顔に既視感があった。お互いに少しの問
見つめあっている。

 「ジェイ、あなたとはかつてお会いしたことかありましたかな」
導師はそう口を開いた。

「いえ、これが初めてだと思いますが」
「それはそれは、失礼しました。私の間違いでしょう。
ところで、プロのプレイヤーの方が、ちょうど我々のゴルゴダシティに、来ておられ
ろという事はとてもうれしい事です」マリクが言った。
「それじゃ、ジェイ。ビブラフォーンの演奏曲を指定していいでしょうか」
「曲目は、「ハルフォードの稲妻」をお願いしたいのです」デルガが言う。
「ハルフォードの稲妻」は演奏が禁じられた曲になっていて、悪魔が生まれ出るという曲のはずです」マリクが反対した、
 「かまわない。悪曳どもが出現するだと、面白いではないか」
 「わかりました」

 マリクは、陰でほくそ笑んでいた。
「それじゃ、キーワードはハルフォードの稲妻の第2楽章としよう。
それが弾かれ始めたらおもしろい事がおこるぞ。「マリク」
 考え込んでいるマリクにデルガが声をかけた。
 「ブレイヤー狩りの方はどうだ」

「かなり集まってきています」
「それしゃ、ビブラフォーンコンテストの前人気をあおってくれ」
「わかりました。導師」
あいかわらず、マリクは笑っていた。
「それから、マリク、ジェイを一番良い部屋にお泊めして、お世話をし
てくれ」
「わかりました」 マリクは従順だ。
「それでは。ジェイ、コンテストの日に又お会いしましょう。何かとご不便をおかけしますが、
、このマリクに言いつけて下さい」
「わかりました導師」
ジェイは答えた。

二人の会見は終った。
デルガは、ジェイはビブラフォーンの日に死んで
しまうに渥いないと思った。
しかし、あの顔はどこかで見た記憶が払拭できない。
何の考えもなく、デルガは大数界の壁を見た。

そうか、くぞっ、わかった。
頭がくらくらとした。倒れそうになる。
そばのモーターが、かかえてくれなければ、倒れていたところだ。
何という事だ。そうか。そうだったのか。
デルガは冷汗を流し始めていた。そして罪の意識がおいてくる。
「私の世界も終るかちしれん」デルガは、独りごちた。
「何か、おっしゃいましたか」他の道化師が尋ねた。
「いや、何でもない。私を一人にしておいてくれ」
デルガは、その日から、コンテストの日まで個室にこもり続けた。
一方、・マリクは、ジェイを個室に案内してから、7‐リソンを呼んだ。
 アリソンはマリクの命令を受けて、モーターの動きを統禦してい
る男に会いに行く。
「もうすぐ、ここは私の世界になる」マリクも独りごちた。
(続く)
1975年作品 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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