ロボサムライ駆ける■第45回
作 飛鳥京香(C)飛鳥京香・山田企画事務所
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第五章 機械城(7-2)
◆
「反乱ロボットども、すべて機械城に入りましてございます」
秘書官クルトフが、地下トンネル内の秘密基地にいるロセンデール卿に告げていた。
「ははん、、思いどおりですね、クルトフ君」
「殿下の思いどおりになりましたね。それで水野や斎藤など、日本
人の側の人々も」
「むろん、機械城天守閣に入っております」
「シュタイフ君、あなたはわたしに感謝しなくてはいけませんよ」
「と、申しますと、殿下」
大男のシュタイフは不思議な顔をしていた。
「そうでしょう。機械城の守備をあなた方、聖騎士団に任せていたら、
皆一緒に滅ばさなければなりませんでしたよ。化野も、落合レイモ
ンのお陰で侵入することができた今、彼らなど私に必要ないのです」
はっと気付くシュタイフ。
「恐ろしいお方だ、殿下は」
「ねえ、シュタイフ君、不用物は早々と捨てるべきでしよう。ロ
ボ忍の諸君も頑張っているようですし、美しい最後を飾って挙げま
しようよね、クルトフ君」
ロセンデール卿は、シュタイフとクルトフに同意を求めた。ロセンデール卿の青い眼
は喜びにきらきら光っている。
「殿下の仰せのままに」二人は片膝を曲げた。
「それでは、機械城を始末するとしますか」
落合レイモンは、この心柱の近くにあるロセンデール卿の地下基地
の別部屋にいる。
薬浴しながら、ロセンデール卿たちの話し声を聞いていた。彼は遠
くの声を聞けろ。
「ロセンデール卿よ、化け物よのう」
「どういたしましたレイモン様」夜叉丸が言った。
「ここは済まぬが、夜叉丸。お前に一働きしてもらわねばならぬの
う」
「お上の仰せのままに」
「反乱ロボットや、主水たちに知らせてくれぬか。あのままだと、
奴ら機械城ごと吹き飛ばされてしまう」
夜叉丸は、ロセンデールの見張りを鉾で倒し、バイオコプターで
機械城に向かった。
◆
主水は、両足を花村のために無くしていたので、破壊されたロ
ボットの足を付け替えていた。
「主水殿はおられるか」
「おお、夜叉丸どのか、お助けありがとうござる。レイモン様は今、
どこにおわす」
「レイモンさまはご無事じゃ。それより、おぬしたちのこと心配で
レイモンさまが事ずけをされたのじゃ。機械城が危ない」
「何と」
夜叉丸は、情報を早く伝えるため、主水の手に自分の手の平をあ
てた。情報が生水の頭にすばやく入力される。
「これは何と」
「水野殿、斎藤殿も助けるのじゃ」
「夜叉丸殿、お手伝いいただけるか」
「こころえておる」
が、機械城は混戦状態である。
、
「皆様がた、これは罠でござる。早く引きあけよう`
騒ぎが起こっていた。
「何といたした」
地下から起こった火柱は、機械城全体に巡った。
機械城はやがて大爆発を起こす。
敷地内ことごとく吹き飛んでいた。
「どないしたんや」
「えらいこっちや、機械城が爆発しよったわ」
「何か、残ってるのとちゃうか」
「みにいこう」
「ひらいにいこう」
大阪の街じゆうが大騒ぎだった。
(続く)
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