南八ヶ岳登山・二日目に赤岳から横岳、最後は硫黄岳へ
赤岳登頂後、登ってきた道を下り赤岳展望荘を通過して 地蔵ノ頭(地蔵尾根分岐)

赤岳展望荘→赤岳山頂まで登り約45分。赤岳山頂から地蔵ノ頭まで下り約25分
前日は雪と強風で寒々しかった地蔵様も、二日目は背中に陽を浴びて温かそうだ
だが風が止んでいるわけではない。いくらか弱まっているだけだ。
地蔵ノ頭 → 横岳山頂まで55分。横岳山頂(奥の院)→ 台座ノ頭 → 硫黄岳まで50分。
硫黄岳 → 赤岳鉱泉 → 北沢 → 赤岳山荘Pまで
4時間05分。3時間15分。
コースタイム計 5時間(休憩を含まない時間)
この時点で時間は 9時10分頃だっただろう
地蔵ノ頭 → 行者小屋 → 南沢 → 赤岳山荘P ならば所要時間は 2時間45分だ
再び強風になる恐れもあるので、こちらが安全
地蔵尾根を下らないと、横岳から赤岳山荘Pに戻る登山道が無いため
横岳 → 硫黄岳 → 赤岳鉱泉 → 北沢 → 赤岳山荘P
または
横岳(奥の院)から地蔵尾根に引き返して下山となる
スリリングを味わえる横岳も要注意!!横岳からは
台座ノ頭 → 硫黄岳山頂まで風を遮るものが何もない(身を隠す、守ってもらうモノが何も無い)
また強風が吹き荒れて 低体温症にでもなったら!?
無理をせずに地蔵尾根を下るか?
どうしようか迷ったが
せっかく来たのだからと
地蔵ノ頭 → 横岳 → 硫黄岳 → 赤岳鉱泉 → 北沢 → 赤岳山荘P 予定通り縦走すると決めた
地蔵尾根を下る登山者、横岳に向かう登山者・・・いろいろだ

分かりにくいが右下に、一日目に登ってきた南沢コースの一部と行者小屋が見える
横岳山頂までも、幾つかの梯子と鎖場がある
振り返る
赤岳の右奥に 南アルプス甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳
快晴の空は気持ちがいい
前記事で横岳山頂(奥の院)に行くためには、北側の斜面も数ヶ所・・・と書きましたが
間違っています。北ではなく西側の斜面です。

この西側斜面を一度、数m下り稜線に登り返す。赤岳から横岳間の難所は この辺りだと思う。
やはり、日陰であるため足場は凍結。北西からの冷たい風が吹き付けて体感温度が一気に下がる。
対向者とは、狭くてすれ違えないため互いに譲り合う
待機する時は立っていると強風で危険なため、しゃがんで待つ
寒い〰〰 だが自分たちで決めたことだし、慎重に前へ進むのみ
一つ目の難所を過ぎてホッと一安心

稜線上に出れば またこの景色~~

展望は相変わらず抜群だ
富士山は、なんてスマートで美しいのだろうかと、毎度の感じだが飽きることはない
日本のシンボルに相応しく誇りだ
麓の町並みは穏やかに見える
分かりにくいが右下に 赤岳鉱泉が見えている
北アルプス・御嶽山と右に乗鞍岳。乗鞍岳の左奥に白山

乗鞍岳の手前に一部見えている湖は 諏訪湖だろう
中央アルプス

手前は 入笠山
三叉峰分岐
赤岳 と 奥に南アルプス・北岳も再度、視野に入ってきた

赤岳から中岳への尾根の線が綺麗だ。右斜め下に伸びる文三郎尾根も、はっきりとわかる
再び風が強くなってきた
立ち止まれば当然だが、動いていても寒くなってきた
稜線上ならば尚更 受ける風が厳しいのは分かっていたが・・・
右に 横岳山頂(奥の院)がもうすぐ

奥に 北アルプスの山々(この写真では、笠ヶ岳から穂高連峰、立山、剣、後立山連峰まで)
横岳か硫黄岳に着いたら(少しでも近くなるので)ズームアップして撮ろう!♪
なんて思っていたのですが、この後 カメラのバッテリーの残量表示?の色が オレンジ色になっていることに気づく
なんでいきなりオレンジ色!? あ〰〰そういえば昨日はパーセンテージがいつものように表示されていたけど
二日目は、いつの間にか残量表示がされていなかったことにも この時 気づく・・・
寒いとバッテリーの減りが非常に早いのですが、残量が表示されずに いきなりオレンジ色は初めてだ
しかも4、5年前から一眼レフは登山では使わなくなっていたから うっかりしていたな

(登山で 一眼レフ持参再開したのは、ブログを始めて7月に登った仙丈ケ岳から)
バッテリー切れで一眼レフは使用不可となる
以降の写真は、コンデジは持参しなかったので スマホで撮りました
最初のうちは何度もトライしましたが そのうち撮影する気力も失せる
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風が
強風よ、少しでも治まっておくれ!!
この辺りから硫黄岳を降りるまで風による 難所となる
本格的な冬に向かって、山頂付近や稜線上の気温はグッと下がるが強風が更に下げる
私のグローブはスマホ対応ではないので 外さなければならないのだが
手が、かじかんで凍傷になりそう〰〰
そしてスマホだと両腕が強風に煽られて ブレブレの写真しか撮れない〰〰
シャッターもまともに押せない〰〰
構えることも なかなか出来ない〰〰下からも煽られ スマホが紙切れのようだ
相当に両腕に力を入れて撮った写真が しばらく続きます('Д')
横岳山頂・奥の院 標高 2,829m
風がヤバい!!寒すぎる!! 引き返す勇気は無い
この強風のなか横岳付近の日陰の あの鎖場を再度通過する勇気は無い
吹きっさらしの強風のなか、硫黄岳まで進んで降りていくしかない。そのほうが危険度が低い

右端の 台座ノ頭を過ぎて少し下ると 硫黄岳山荘がある
だが、営業は翌日の11月6日まで。実質、4(土)に宿泊した登山者を5(日)の朝に見送って終わりのはず
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あまりの強風と寒さのため途中、写真は撮っていません
(硫黄岳山荘は、営業は終わり一部のトイレのみ使用OKでした。小屋終いで忙しそうでした)
硫黄岳・爆裂火口(と、言われてもこの写真ではイマイチ わかりませんね)

ここもヤバかったです。北西からの強風と爆裂火口・下からも強風が吹きあげてきて
(@_@) (@_@) (@_@)
顔も目だけしか出さずに覆ってますが 鼻水が

鼻をかむことも出来ず ← っていうかそれどころではなく
硫黄岳から見る 横岳、赤岳、阿弥陀岳など
硫黄岳 標高2,760m
辿った登山道。地蔵尾根(途中から)、赤岳、横岳、台座ノ頭、大ダルミ
もう一枚
横岳、赤岳、阿弥陀岳。後方は南アルプス
硫黄岳を過ぎて赤岩の頭から赤岳鉱泉へ

ここで、味噌ラーメンを食べましたが スマホ撮影する気力無し
美味しかったですヨ――!!
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二人ともボォ〰〰としていた
軽アイゼンは ここで外したが北沢も思った以上に凍結箇所が多かったです
(日陰も多いので)
9時10分頃、地蔵ノ頭を出発して赤岳山荘駐車場に 15時40分頃着
途中から とても長く感じた・・・ということは
それだけ体力消耗してるってことですよね・・・
アイゼンも付けているし、強風で更に体力も奪われる
再び強風となる可能性も
あったのにあると事前にわかっていたのに 縦走した・・・
けして山を自然を甘くみているわけではないが・・・
どうにかなるだろう。が、心の中にあった
やっぱり 甘い!!ってことだ
「せっかく来たのだから」 とか 「・・・だろう」は危険!!
登山は自己責任だ
反省もあった今回の登山
大好きな八ヶ岳が また『何か』を教えてくれたのだろう
空は こんなに青いのにね
終わりデス
ありがとうございます!