着々と動いてる。
おばあちゃんの最後のお風呂。
髪の毛をシャンプーしてあげた。
爪にはマニキュアを。唇に紅を。
こんなに触れさせてもらえるとは思わなかった。
小指に同じマニキュアを。
銀木犀を読了。
短い文から情景が広がる短歌の、おばあちゃんのうたの力を感じ取る。
本には一生が詰まってる。
苦楽あり、長生きだが儚くも美しい人生だ。
こんな風に最期まで美しくしなやかに生きたい。
夫と受付を行い、親戚たち集まりお通夜。
いつかこんな日が来るとは思いつつも夢の中にいるようで、昔の写真を見ると一生の短さを思うし、またおばあちゃんとあの日を過ごしたい。