ぎふおんなブログ

岐阜県発。
生活の中で感じたことを感じたままに綴る。1日1記事更新中。

また逢いましょう

2021-10-06 | 日記

おばあちゃんとお別れの日。

 

 

さみしい。

 

長い間おつかれさまでした。

 

ありがとう。

 

おじいちゃんと仲良く幸せに。

 

そしてまた来世でも一緒に過ごしたい。

 

祖母の遺した歌集📕
「銀木犀」

米寿のお祝いの時に趣味の短歌を従伯父編集によりまとめた本。
一つの詩から体温を感じる。
祖母の一生が詰まっている。

【抜粋】
短冊に姉の記しし歌詠みて短歌と言うを知り初めしなり

北方に備える為にと一部隊校舎一棟兵舎となりぬ

突然の悲報に我はわななけり職場にて兄が爆死せしとぞ

戦争の終りし安堵と負け戦無念のこころ交々にして

結ばれし縁は尊くありがたし今日うらうらと宴はすみぬ

み仏のみひざの上に抱かれし吾子よ再びわが膝に来よ

人間の生命の不思議よみどり児の無心の顔に浮かぶほほえみ

色盲の少年の描く山の色季節の緑いずくにもなく

唐突に涙溢れ来病める子を抱きてたどりし風花舞えば

山峡をぬけし揖斐川ひらけゆく濃尾平野をたゆいながら

息子の朝の出勤前の慌ただし階段かけ上がりかけ下りつつ

息子の娶る乙女と歩む秋の道まぶしきまでに彼岸花咲く

三世代共に住む日の実現に孫三人との触れ合い愉し

三人の女孫ら夫の誕生日「踊るポンポコリン」に踊り興じぬ

人間に階級つける矛盾をば言いつつ叙勲にとまどえる夫

いみじくも芝生の中のかたばみはカシオペア座を象どりて咲く

綿密に家系家族を調べしのち順序立てアルバムに貼付初めぬ

兄も次姉も戦争中に身罷りて早々とアルバムより姿消したり

孫たちの幼き姿に飽きもせで整理中の手しばしば休む

三世代集える写真はホテルにてダイヤモンド婚祝われたる日

上の姉七十ニ次姉二十一にて別れたり米寿迎うるは我のみにして

短歌を勉強したことはないが、わたしも詠んでみた。

 

洗髪す祖母の髪の毛柔らかく最初で最後心をこめて

 

曲がる背の茶を飲む祖母に話しかけ微笑み返すあの日のままに

 

 

コメント
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