2020年9月4日、金曜日、晴。昨夜はエアコンを入れずに眠られた何日ぶりだろうか。週末のキャンプは台風で早々中止になった。今日は多良山系のメインルートの一つ黒木から五家原岳に登って西野越、八丁谷に下る行程で歩いてみよう。
8時43分駐車場を出発。気温も23度とヒンヤリする涼しさだ。黒木民宿から眺める五家原岳は遠いな。
9月に入れば田圃の稲穂も実をつけて頭をたれ始めた。田の草取りをしていたおばあさんと挨拶を交わすと、大雨と台風で山崩れを心配していた。
9時5分林道から沢に下り渡渉。
大モミの木への分岐を左に見送りすぐに丸太橋で沢を渡るのであるが、橋がない、9時15分。
記憶違いではない。確かここにあったはずだ。
今年の4月18日には立派な橋が架かっていた。橋の高さ、石の苔の着き具合から、大雨の時には優に2、3mは水かさが増したたようだ、大雨で流されてしまったか。
何処を渡ろうかと思案する。
石が滑らないの確認しながら慎重に足を進めて飛び移る。飛んだ先が滑れば万事休すだ。無事着地。
1番目の沢を渡る。あまり荒れていない。
大雨で小枝が流れた樹林帯を抜け、
2番目の沢を渡る。ここも大雨の影響はあまりなさそうだ。
谷に切れ落ちた斜面をロープを頼りに渡る。濡れた岩で足を滑らせぬように慎重に歩く。
9時37分3番目の沢に着く。岸の立木が倒れている。
ガイドロープは切れているが、目印や石積みで迷うことなく沢を渡る。
沢を抜け、9時47分林道切通しに出合う。ここから滝までは林道歩きだ。
途中で山椒らしき木を見る、葉を揉めば山椒の香りがする。
こんな花も咲いている。
鋭角に曲がる地点まで登と、林道がやけに奇麗だ。
10時3分林道から山道への分岐にある滝に着く。
この先大花山・2合半岳の登山口に通じる林道は、なおもきれいに整地されている。そのうちに歩いてみよう。
滝上部の沢はあまり変わった様子はないが、沢の淵は流れが曲がる所で削られている。
沢沿いを登り、沢を離れ10時25分横峰越手前で尾根を登る近道を取る。
尾根を登り上がると、木々の間から経ヶ岳・中岳が望める展望岩に10時40分着く。中岳尾根の姿が良く分かる。残念ながら五家原岳は木々の間に覗くのみ。
横峰越からの道に合流すると登山道には一昨日の台風の風で落ちた枝葉が彩を添える。
11時18分クサリ場に着く。ここまで登れば五家原岳は近い。
11時30分に五家原岳の山頂に着き昼食。まだ日中は暑く、湿度も高いから遠景は靄る。
金泉寺に向かう稜線は下りなので楽に歩けるだろう。中岳、おたちね分岐と歩いて13時4分西野越に着く。金泉寺はパスして八丁谷に下ろう。
沢に出合う水場の上まで下って来ると、左下の沢は削られている。
13時34分水場に着くと斜面が崩れ倒木が横たわっている。
大雨で土や、葉、枯れ枝が流されて、水場下の沢は水が澄んで奇麗な流れだ。大雨で多良山系の沢の水はどこの流れも奇麗になった。
水場から下、急峻に切れ落ちる山腹の道を慎重に歩いて、
13時56分八丁谷に下り、14時13分駐車場に下山。
今日の行程、
駐車場8:43-9:05渡渉-9:15丸太橋(現在無し)-9:37 3番目の沢-9:47切通し-10:03滝-10:25近道分岐-10:40展望岩-11:30五家原岳(昼食)11:47-12:25中岳-13:04西野越-13:34水場-13:56八丁谷-14:13駐車場