5期ぶりの「御神渡り」出現でにぎわった昨季とは打って変わり、今季の諏訪湖は静かだった。薄氷が浮かぶだけで、全面結氷もせずに立春を迎えた。冬を越すコハクチョウの数は少なく、昨季まで19季続けて飛来していたオオワシ「グル」が姿を見せる可能性も、もはやゼロに近い。
年配の人と話していると、若い頃に自転車で諏訪湖を横断した、といった話を聞く。分厚い氷の上では、スケートやワカザギの穴釣りも楽しめたという。御神渡りの出現自体が珍しくなった今では、到底想像できない。
写真の大きな役割の一つに「記録」がある。時間がたつほどにその写真の価値が増すこともあり、カメラマンとしての醍醐味の一つだと思う。ファインダー越しに見る日々の光景を当たり前に感じても、実は貴重な時間を過ごしているのかもしれない。そのことを忘れずシャッターを切りたい。
すわこらむ(2019.2.28)信濃毎日新聞 27面(地域)
年配の人と話していると、若い頃に自転車で諏訪湖を横断した、といった話を聞く。分厚い氷の上では、スケートやワカザギの穴釣りも楽しめたという。御神渡りの出現自体が珍しくなった今では、到底想像できない。
写真の大きな役割の一つに「記録」がある。時間がたつほどにその写真の価値が増すこともあり、カメラマンとしての醍醐味の一つだと思う。ファインダー越しに見る日々の光景を当たり前に感じても、実は貴重な時間を過ごしているのかもしれない。そのことを忘れずシャッターを切りたい。
すわこらむ(2019.2.28)信濃毎日新聞 27面(地域)