雨の日は屋根裏部屋で読書しよう

こんな本を読んでみた。

ブタに真珠

2023年04月14日 | 未分類
28年前、貧しかった私たち夫婦は、新婚旅行で京都から2時間の志摩半島に出かけました。婚約指輪すら買わ(買え)なかったので、せめて心ばかりの記念として真珠のイヤリングを妻に送りました。その時、つい「何とかに真珠」と口を滑らし、初ゲンカをしたことを覚えています。
ところで、「豚に真珠」は、新約聖書のマタイ伝7章6節の
「豚に真珠を投げてはならない」が出典であることを最近知りました。これを知っていたら新婚旅行の時、もっと有効に反論できたのに、と悔やんでいます。結婚30年目の「真珠婚」の際の反撃に取っておくことにしましょう。

「イクメン」どう思う? 子育てに横たわるモヤモヤとは

2019年10月22日 | 未分類
10月19日は、10(トウサン=父さん)、19(イクジ=育児)の語呂合わせで、「イクメンの日」とされます。「新語・流行語大賞」のトップ10入りしてから約10年。言葉は広まり、子育てに深く関わる父親も増えました。でも「イクメン」という言葉を嫌がる人もいます。子育て生活に横たわるモヤモヤを考えます。

 イクメンという言葉は嫌いです。この言葉があること自体が、男性が育児をすることがふつうではないということを可視化しているように感じます。

 家事育児する父親のロールモデルがいない、という問題と私たちはいま、向きあっているのだと思います。言い換えれば「中空飛行」のモデルがいない。

 なぜ、男性は競争し、上に上がり続ける感を演じないといけないのだろうと思います。

 偉くならない生き方とか、降りていくキャリアを受け入れるとか、仕事が二の次、三の次の生き方もちゃんと許容しようぜ、とならなければ、イクメンブームはうそだと思います。イクメンがすごい人であるかぎり、男性の子育ては当たり前になりえません。

 仕事をし、家事育児をしていると「ワーク・ライフ・バランスが充実した人」とみられますが、抵抗感があります。育児はさぼれば、子どもの命にかかわります。まさに「ワーク」です。

 キラキラしたイクメンをモデルに「もっとやれ」というのではなく、男性が働きながら家事育児をするのはまだ難しい社会だという視点に立ち、課題解決に向かう必要があると思います。

睡眠のはなし

2016年12月06日 | 未分類


 2006年9月、長年睡眠研究に携わってきたアレキサンダー・ボーベリー博士
(チューリッヒ大学)は、スイスのバーゼル大学における講演の中で「人生とは」と自問した。
尊敬する彼が何と答えるだろうかと、会場にいた私は思わず聞き入った。
博士は「人生とは睡眠に費やす時間と覚醒に費やす時間の合計だ」と笑って語った。


中公新書/2014.1
著者:内山 真

楽して成果が上がる理系的仕事術

2016年10月15日 | 未分類

第6章 発想をメッセージへと変える技術

⑪コピーペースト法――オリジナリティに縛られるな


 世の中の仕事の八割は、すでに存在する良質な内容を組みなおして、新しいレポートを作成することで通用する。たいていの新知見は、先人の蓄積の上に成り立っている。

自分がまったく新たに考え出したことなど、ごくわずかしかないはずなのだ。純粋にオリジナルな仕事は、まずほとんどないと思っていい。

すべての学問は、歴史と伝統のなかで蓄積された情報を最初にフォローすることから始まる。過去の知識を整理してはじめて、自分の立ち位置がみえてくるのだ。

世間が要求する大多数の仕事は、オリジナリティを発揮する必要のないものだ。これは逆説的なようだが、重要な考えかたである。この亡霊からまず逃れることが大切なのだ



PHP新書/2006.5
著者:鎌田 浩毅