ある日突然、自分の書いた文章が、ひどく幼稚でつまらないものにしか見えなくなった。薄々感づいてはいたが、まあ気のせいかなとか、面白いと思う人もいるかもしれないとか、適当な理由をつけて、見て見ぬふりをしていた。とうとう、自分の目を騙せなくなってしまったらしい。
文章が締まるに締まらず、プチ人生訓のような短文で、うまくまとめたような気になっているのも少なからずあって、わたしは頭を抱えた。
幼稚なら幼稚で、オリジナリティあふれる言い回しや、的確な分析、モヤモヤを言語化した一文でもあればいいのだが、それさえもない。読後のスッキリ感もない。なにもかもない。読むだけ時間の無駄。あーあ、最悪の気分。