A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

今は別の道を歩んでいても若い頃苦楽を共にした仲間との再会は格別・・・・

2013-09-29 | MY FAVORITE ALBUM
Chicago and All That Jazz! / Eddie Condon & All Stars

秋になると同窓会シーズンだ。
自分も、10月、11月は同窓会とかOB会とか、昔の友人、仲間との集まりが続く。
大きなクラス会もあれば、仲間内の飲み会も、そしてゴルフ好きの仲間とはゴルフのコンペとか。
現役一線を退いたメンバーが増えてきたので、泊りでというのも多くそれなりにスケジュール調整に忙しくなる。現役時代は年末の忘年会、年明けの新年会が多かったが、最近では12月にはあまり予定が入らないものだ。

ジャズの世界でも、昔の仲間を偲んでメモリアルコンサートとか、同窓会的なセッションもよく行われる。初期のコンコルドやパブロのようなレーベルは、レーベル自体が同窓会企画のようなものなのだが・・・・・。
成功したものもあれば失敗作と言っていい物まで。この手の企画は余計な色気を出すと上手くいかないような気がする。

このアルバムもそのような同窓会セッションの一枚。
ニューオリンズジャズがミシシッピー川を上ってシカゴにたどり着きシカゴジャズを生んだ。キングオリバー、アームストロングなどの黒人グループの活躍とは別に、彼らに影響された地元の白人グループの活躍がシカゴジャズを洗練された華やかなものにした。

その中で、シカゴのオースティンハイスクール出身の若者達が、泥臭いニューオリンズ生まれのトラッドジャズを都会的に洗練させスイングジャズへの橋渡しをした。
それぞれが、名を成しジャズの発展に功績を残した面々だが、30年ぶりに皆が集まって録音したのがこのアルバム。多分にオースチン高校の同窓会的な雰囲気が漂うが、いずれもまだ60歳前後、引退した訳ではなくまだまだ現役でプレーをしている時の演奏、年季の入った燻し銀のプレーが聴ける。
8人のオリジナルメンバーの内6人が集まり亡くなったフランクティシュメーカーの代わりにピーウィーラッセル。引退したベースのジムラニガンの代わりにボブハガートが参加。それにジャックティーガーデンが加わり、さらにはボーカルにリルアームストロングが加わるという最強布陣だ。
このアルバムに参加している、バドフリーマンが最年長の纏め役であったようだが、ジャックティーガーデンやエディコンドンを始めとしていずれのメンバーも一流揃い。
まさに、シカゴオールスターズだ。

ジョージルイスなどの黒人達は、戦後のトラッドジャズの見直しの中でジャズの演奏を離れて別の仕事をしている中から発掘されてきた。それと較べると彼ら白人グループはまだ恵まれた環境にいた。モダンジャズが全盛期を迎えた中で、主流ではなくなったトラッド系の見直しをテレビ局のNBCが”America’s Music”という番組企画を立て、その延長でこのアルバムが作られたとのことだ。
ニューポートジャズフェスティバルのプロデューサーであったジョージウェインも自らピアノを弾きながら参加して、彼らの仲間達を当時のジャズの檜舞台、ニューポートジャズフェスティバルの舞台に立たせていた。

最近、トラッド系を聴く機会が多いせいかもしれないが、新しいものへの取組みも大事だがこのような古いものを大事にするのはいつの時代にも必要だと思う。
もっとも我々が必死になって聴いていた50年代から70年代にかけてのジャズも、若者から見ればすでに「トラッドジャズ」の仲間入りをしているのかもしれない。
後世に良い物を残すには、埋もれている「名作・名人」の良さを発掘し、後を継ぐ世代にその良さを受け継ぐのが我々世代の責務かもしれない。

1. Logan Square
2. Chicago
3. After You’ve Gone
4. China Boy
5. Take Me To The Land Of Jazz
6. Sugar
7. Original Boogie
8. Nobody’s Sweetheart Now
9. Original Rag
10. Wolverine Blues
11. Chicago

Eddie Condon (g)
Bud Freeman (ts)
Jimmy McPartland (tp)
Pee Wee Russell (cl)
Jack Teagarden (tb)
Joe Sullivan (p)
Bob haggard (b)
Gene Krupa (ds)
Lil Armstrong, Bllissom Seeley (vol)


Produced Donald B. Hyatt
Engineer : Ray Hall
Recorded in New York City, Oct. 30 & 31, 1961


コメント
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