スイングの「テンポ」と「リズム」

ゴルフのスイングはテンポ良くとか、チャーシューメンのリズムがいいとかいうけれど、人によってスイングの早い人もいるし、ゆったり振る人もいる。
人によって最適なテンポやリズムがあるのだろけれど、「自分にとって最適なテンポやリズムは果たしてどうなのだろうか？」と常々気にはなっていた。
もともとあまり早いスイングではなかったが、最近よりゆったり振るようになって、球筋が安定してきたので、なんとなくこれが自分のテンポなのかなとも思っていた。

先日、あるゴルフ雑誌で、このテーマの特集があった。
「『一番飛ぶリズムとテンポを見つけよう』、あなたのダウンスイングは遅すぎる」、というテーマの記事であった。
それによると、一流プレーヤーは皆「テンポ」と「リズム」の比率が一定で、リズムの黄金比率があるそうだ。

「テンポ」とはクラブを始動させてからインパクトまでの時間、そしてリズムとは、その中でトップからインパクトまでの時間の比率。当然ダウンスイングの方が早く、その比率が２５％で、その数値がほとんどのプロは一定だということだ。

ちみに、多くのプロのスイングを測った平均は、テンポが１．０７秒。リズムが２５％ということになる。

リズムの早いのが、セルヒオ・ガルシアで、１．０７秒で、２１．９％。
すなわち、スイング全体の速さは平均で、ダウンスイングが早いというになる。

反対に、リズム遅いのが、アーニー・エルスで、１．１秒で、２７．３％
確かに、彼のスイングはゆったりして見える。

テンポが早いのが、アニカ・ソレンスタムで、０．９秒で、２５．９％
反対に遅いのが、亡くなったペイン・ステュアートの、１．３秒で、２３．１％

数字にすると僅かな差だが、確かに見た目のスイングが数字に表れているように思う。

これを見ると、自分の数字が気になるところだが、先日、たまたま、まさにこの数字付きのスイングの写真を撮ることができた。
スイングの始動からインパクトまでが、１．５秒、トップまでが１．１６秒。
とすると、トップからインパクトまでが、０．３４秒になる。

これで計算すると、自分のスイングは、テンポが１．５秒で、リズムは２２．７％とういうことになった。

アマテュアの平均は、１．４５秒で、リズムは２９％
すなわち、ダウンスイングが遅いらしい。

遅い原因は、
・ トップで止まって、身体の反動で切り返ししていない
・ コックが早くほどけ、減速しながらインパクトしている
・ スイングプレーンが安定せず、クラブが「遠回り」している

上級者は、１．２８秒で、２６．９％と、テンポも、リズムも早く振っているという結果がでている。

自分の数値をこの結果に当てはめると、
スイング全体のテンポは１．５秒でアマチュアの平均。
しかし、リズムは２５％以下で、ダウンスイングは早く打てている。
上級者（シングル）に近づくには、スイング全体のスピードを２割上げること。
プロ並みになるには、３割以上早く振ること。
きっとこれが飛距離の違いなのだろう。

リズムを崩さないように、テンポを速める練習をしよう。

ちなみに、リズムの掴むには、チャーシューメンも、ミツイスミトモビザカードも駄目で、基本の「ワン・ツー」が良いそうだ。