JAZZ FOR A SUNDAY AFTERNOON VOL.2
Vol.1に続く、VOL2も同じ日の演奏から別の曲を収めたもの。
メンバーは、レイナンスに替わって、ガーネットブラウンのトロンボーンが入る。彼は、この頃サド・メルのオーケストラの一員。
この録音が行われた「ビレッジバンガード」の月曜日の夜は、サド・メルのオーケストラがレギュラー出演していた。このセッションにも、御大メルルイスをはじめとして、リチャードデイビスや、ペッパーアダムスなどサド・メルの御馴染みのメンバーが参加している。
JAZZといえば夜のクラブ演奏が似合う。ジャムセッションが下火とはいえ、日曜日の午後マチネーとして、こんなセッションがNew Yorkではどこかで開かれていたようだ。
やはり、先輩の胸を借りて若手がジャムセッションで育っていく環境がJAZZには大事なのだろう。
休みの日の午後、初秋のNew Yorkでグリニッジビレッジを散歩がてら、こんなライブを聴けたら最高だ。羨ましい限りだ。
こんな楽しい企画のアルバムを出したのは、SOLID STATEレーベルのプロデューサーSONNY LESTER。レコーティングエンジニアPhil Ramone と、アレンジャーの Manny Albamと組んでこのレーベルを立ち上げた。
この頃はメジャーレーベルが、プロデューサーを前面に出して別レーベルを興した時代。ABCパラマウントが60年代早々にIMPULSEを作り、マーキュリーが「LIMELIGHT」、そしてこのSOLID STATEは、ユナイテッドアーティストの別レーベルだった。
新興のA&Mからも、クリードテーラーがCTIレーベルを興したのもこの頃。この辺りがフュージョンのはしりだろう。
マーケティング的にいうと多ブランド戦略。メジャーでは出来ない、より個性の主張ができると言う点ではいわゆるファッションの世界のデザイナーズブランドと似たものがある。
SOLID STATEは、67年から69年にかけての短い期間で、全部で70枚位しか出さずに終わった。中には、United Artistsの再発物もあり、あまりメジャーにはならなかった。
しかし、中には綺羅星のようなアルバムもある。私の一番のお気に入りであるTHAD JONES&MEL LEWIS ORCHESTRAを世に出したこともあり、気に懸けていたLABELだ。
その後LIBERTYに吸収され、今ではBLUE NOTEに吸収されてしまってその名もあまり聞かれないが。
ソニーレスター自身は、50年代TIMEやROULETTEレーベルで活躍したプロデューサーだ。プロデュースしたレーベルの変遷を見ると、プロデューサーの個性が感じられ、それはそれとして新たな発見があるものだ。
演奏の方は、VOL.1の同じセッションの続きなので、同じように素晴らしい好演が続く。
一曲目のスウィートジョージアブラウンから快調に飛ばす。最初のソロをとったペッパーアダムも本領発揮といったところだ。リズム隊のコリアとデイビスのコンビネーションとバックが何とも新しい時代を感じさせる。ジャムセッションも進化して、この時代のセッションになっている。
Sweet Georgia Brown
On The Trail
Tour De Force
Dizzy Gillespie (tp)
Garnett Brown (tb)
Pepper Adams (bars)
Chick Corea (p)
Richard Davis (b)
Mel Lewis (d)
LIVE at "Village Vanguard", NYC, October 1, 1967
Vol.1に続く、VOL2も同じ日の演奏から別の曲を収めたもの。
メンバーは、レイナンスに替わって、ガーネットブラウンのトロンボーンが入る。彼は、この頃サド・メルのオーケストラの一員。
この録音が行われた「ビレッジバンガード」の月曜日の夜は、サド・メルのオーケストラがレギュラー出演していた。このセッションにも、御大メルルイスをはじめとして、リチャードデイビスや、ペッパーアダムスなどサド・メルの御馴染みのメンバーが参加している。
JAZZといえば夜のクラブ演奏が似合う。ジャムセッションが下火とはいえ、日曜日の午後マチネーとして、こんなセッションがNew Yorkではどこかで開かれていたようだ。
やはり、先輩の胸を借りて若手がジャムセッションで育っていく環境がJAZZには大事なのだろう。
休みの日の午後、初秋のNew Yorkでグリニッジビレッジを散歩がてら、こんなライブを聴けたら最高だ。羨ましい限りだ。
こんな楽しい企画のアルバムを出したのは、SOLID STATEレーベルのプロデューサーSONNY LESTER。レコーティングエンジニアPhil Ramone と、アレンジャーの Manny Albamと組んでこのレーベルを立ち上げた。
この頃はメジャーレーベルが、プロデューサーを前面に出して別レーベルを興した時代。ABCパラマウントが60年代早々にIMPULSEを作り、マーキュリーが「LIMELIGHT」、そしてこのSOLID STATEは、ユナイテッドアーティストの別レーベルだった。
新興のA&Mからも、クリードテーラーがCTIレーベルを興したのもこの頃。この辺りがフュージョンのはしりだろう。
マーケティング的にいうと多ブランド戦略。メジャーでは出来ない、より個性の主張ができると言う点ではいわゆるファッションの世界のデザイナーズブランドと似たものがある。
SOLID STATEは、67年から69年にかけての短い期間で、全部で70枚位しか出さずに終わった。中には、United Artistsの再発物もあり、あまりメジャーにはならなかった。
しかし、中には綺羅星のようなアルバムもある。私の一番のお気に入りであるTHAD JONES&MEL LEWIS ORCHESTRAを世に出したこともあり、気に懸けていたLABELだ。
その後LIBERTYに吸収され、今ではBLUE NOTEに吸収されてしまってその名もあまり聞かれないが。
ソニーレスター自身は、50年代TIMEやROULETTEレーベルで活躍したプロデューサーだ。プロデュースしたレーベルの変遷を見ると、プロデューサーの個性が感じられ、それはそれとして新たな発見があるものだ。
演奏の方は、VOL.1の同じセッションの続きなので、同じように素晴らしい好演が続く。
一曲目のスウィートジョージアブラウンから快調に飛ばす。最初のソロをとったペッパーアダムも本領発揮といったところだ。リズム隊のコリアとデイビスのコンビネーションとバックが何とも新しい時代を感じさせる。ジャムセッションも進化して、この時代のセッションになっている。
Sweet Georgia Brown
On The Trail
Tour De Force
Dizzy Gillespie (tp)
Garnett Brown (tb)
Pepper Adams (bars)
Chick Corea (p)
Richard Davis (b)
Mel Lewis (d)
LIVE at "Village Vanguard", NYC, October 1, 1967
JAZZ のコーナーにやってきました。
このシリーズは3枚だったのですネ。
ここに来てわかりました。
当時の世相も知る事が出来参考になりました。
時折遊びにきます。
4枚だったのですネ。
それにしても5~60年は活気があったんですね!
新宿びざーるの前の石階段のところで聞いてました。
来訪ありがとうございます。
自分の愛聴盤のベスト10に入るシリーズ物です。
このアルバムはそれほどメジャーではないので、これを書かれている記事に思わずコメントしました。
50年代は、レコードでした知らないですが、60年代の後半は、同時進行で経験しました。日本でもJAZZ喫茶は沢山ありましたし、大きなホールでのコンサートもよく行われていました。
青春時代を思い出しながら書いていますので、これからもよろしくお願いします。
1. Blues For Max - D. Gillespie
2. Lullaby Of The Leaves
3. Lover Come Back To Me
4. Birk's Works - D. Gillespie
の4曲が入ってますが、1977年に日本でリリースされたレコードには上の3曲までしか入っていません。4曲目はLPでの未発表曲なのでしょうか、それともVol.2につづく再構成として考えたほうがいいのでしょうか。ディープでハードなグルーヴではありませんが、演奏に均整がとれていて落ち着いていいですね。
コメントありがとうございます。
最初にLPで出た時には、GILLESPIEのLIVE AT VILLAGE VANGUARD というアルバムがもう一枚出ています(SS18034)。
生憎、持ち合わせていないのですが、これにBIRK'S WORKSが入っていると思います。